2016年1月20日水曜日

奨学金のローン化

昨日の夕食時に婆さんが先ず面白い情報を聞かせてくれた。週末にセンター試験を受けた孫のことである。娘から仕入れたらしいが1学年下の弟に向かって「おい、来年はライバル関係になるから頑張ろうぜ。」と言ったらしい。如何にも彼らしい表現で、現在の心境や覚悟の程が伺えて頼もしい。小さい頃から臆病だったので、人生の中で常に目標を常に低きに置いて過ごしてきている小生には、なかなか言える科白ではない。

父が食事のときなどに半分冗談を交えながらよく言っていた。「人生で大切なことは出来るだけ健全な精神を養い健康で長生きすること。勉強も大切だろうが、落第なんてことは長い人生から見たら一瞬のことだから余り気にしなくてもいい。」正確には知らぬが、父は中学受験に失敗して1年か2年高等小学校に通い、並みの人から見るとだいぶ遅れていたらしい。そのせいか、子供の頃から父に通信簿を見せた記憶はあまり無い。常日頃から成績より「健康な体に健全な精神が宿る」「心は高く身は低く」「武士は食わねど高楊枝」等々精神面を強調するような傾向があったように記憶している。

もし孫が精神的に強いとすれば、草葉の陰で曽祖父は喜ぶことだろう。小生はそれより彼の何気ない言葉に含まれるギャグが好きだ。孫のことに一喜一憂しても始まらないが、昨日ブログの最後で大学の授業料について書いたばかりだ。具体的に書かなかったので今日改めて確認すると、年間授業料は国公立で年間54万円、私立では80万円にもなるらしい。こりゃ本当に親はたまらんだろう。てな話をしていると、婆さんがまた1枚の書類を取り出して署名をしてくれとのこと。

労働者福祉中央協議会が発行したものだったと思うが「奨学金無利子化運動」の呼びかけである。趣意書をざっと読むと次のように書いてあった『 日本に公的奨学金制度が生まれて70年。 もともと奨学金は無利子のみであり、 一部返還免除の特別貸与制度や教職・研究職の返還免除制度など、 給付的性格がありました。 ところがその奨学金が行政改革の度に 「ローン化」 されます。 』もう一人の娘の旦那さんが、身につまされて家に持ち帰ってきたので協力をとのこと。何でも彼が奨学金の返済が終わったのが、娘と結婚して相当経ってからだったらしい。先週参議院の予算員会で聴いて、認識を改めたばかりだったので、勿論一も二も無く署名に応じた。

それにしても昨夜は、実生活が直前に書いたブログの内容と余りに密着しているのでびっくりだった。

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