2015年11月13日金曜日

高校同期会

一昨日故郷長野で、高校の同期会があって出席してきた。昼食会だったが出席者は57名でかなり賑やかだったが、さすが全員75歳(早生まれの人だけは1歳若いとはいえ)ともなると酒量もさほど上がらず、話もご多分に漏れずに病気自慢になりがちである。とは言っても、懐かしい顔に出会うとつい興奮して結構飲んでしまった気もする。皆似たようなものだったのだろう、掛け合う声だけは互いに元気を装っている。

空元気を出して夕方まで頑張ったが、夕飯になるとワインを1杯飲んだだけでダウンしてしまった。昨日はその2次会で元気者16人がゴルフ大会をしている。とてもそこまでの元気は無いので、9時発のバスで14時過ぎには帰宅したが、少し疲れてパソコンを立ち上げる気にならなかった。

我々が高校を卒業したのは昭和34年で56年前になる。同期会の永久幹事をしている友人が几帳面な男で、同期生の消息を相当詳細に掴んでくれて教えてくれている。彼によれば卒業時の生徒数は約430名、これまでに物故された人が既に87名はおられるとのこと。後期高齢者になって、物故者が未だ20%と見るか、やはりもう20%にまでなったかと見るかは人によって違うだろう。

個人的には「やはり、もう既に」の感が強い。今年は前立腺がん治療に専念することが最大の行事になった感がある。同期会でも他人は元気そうに見えるが、一寸立ち入って聞いて行くと、がん経験者だけでも20名前後はいたみたいだし、腎臓疾患で透析中の人、糖尿病或いは糖尿病予備軍、循環器系疾患で手術を受けた人など、病気のデパートみたいものだ。考えてみれば自然なことで、何も驚くことではないだろう。

長野の同期会には初めての出席だったが、同期会の開催の日が11月11日と特定されているので来年からは極力出席したいと思っている。1年後に会えなくなっている友人もいるだろう。親しい友人仲間では互いに「来年俺はいないかもしれない」と冗談めかして言いあったが、これから先は何が起きても不思議は無い。バスの車窓に映る長野の晩秋の光景、山全体が赤茶色に染まった塊で流れて行く。この秋景色を見ながら、来年もこの会に何とか出席したいと心から思った。

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