2015年10月18日日曜日

世界の中の日本

昨夜から今朝にかけて、各マスコミで米国オバマ大統領と韓国朴大統領との首脳会談と共同記者会見の報道が大きく扱われている。内容的にはあまり詳しくないが、映像と写真を見る限り、日米首脳会談当時の米国大統領の表情とかなり異なる趣のようだ。人間と言う生き物は不思議な生き物のようで、顔に感情が出るものらしい。犬や猫に詳しい人であれば、動物の顔にも感情表現があると言うかもしれぬ。

なにせ人間以外の動物を飼ったことが無いので、取り敢えずは顔での感情表現は人間固有のものだと考えておく。もっと言えば感情のみならず心根と言おうかもっと深いところまで、人間の顔には表れてしまうとも思っている。そんな観点から日米及び韓米首脳会談後の記者会見を比較すると、残念ながらオバマ大統領がどちらに好意を抱いているかについて、日本の方が大分見劣りするような気がしてならない。

我が国では韓半島を一時自国扱いしていたことから、韓国を少し格下に観る傾向は否めない。確かに人口や経済力なんかを考えれば彼我の差はまだ相当あるのだろう。仮に日本を大国、韓国を小国と相対的に捉えてみたところで、この差は一体なんだろう。人口やGDPが日本より低い英国は小国と言えるのかである。恐らく英国を小国と断じ得る日本人は少数派だろう。米国からすれば日本も韓国も同じ小国だろう。

その小国の首脳の扱いに差(実際には差なんぞ無いかもしれぬが)が出てしまうのは何故か?察するに価値観に於いて共通するものの多少、又は相手に対する敬意の多少に関係しているようにも思える。安倍総理からすれば、日米ほど価値観を共有できている2国関係は無いと思っているのだろう。しかし、それがとんでもない勘違いで、米国からすると、日本は利用価値はあるが本格的外交面では一人前の国家として扱うには及ばない、それこそ味噌っ子だと思われているようにさえ思えてくる。

このように悲観的に考え始めると、ロシアや中国首脳の日本に対する言動を観察するに、彼等も口先では一応の敬意を払うように見せながら、内心もう当分この国とはまとも付き合っても仕方ない、と意識の外に置かれているような気がしてくる。最初のつまずきは総理の歴史認識の甘さにあったかもしれぬが、先週官房長官が口走った「ユネスコ分担金停止も・・・」なんかを聞いていると、まともな大人が言うべきこととはとても思えない。

当然ながら国際的に発信されている筈で、諸外国から特殊児童扱いされないことを祈りたくなる。

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