2015年9月30日水曜日

地方活性化に妙策は無いのか

少しひんやりして秋晴れが素晴らしい1日だった。長野の山ともが一陽会の入選して招待状を送ってくれたので、六本木の新国立美術館まで展覧会を見に行った。広々した美術館内で沢山の大きな絵画や彫刻を鑑賞するのは気持ちが良い。知人の絵もいつもながらの100号である。知人は完全なアマチュア、この絵の始末が大変らしい。プロの作家にしても、日本に200号、300号の絵画を購入する客層がどのくらい存在するのか、いつもながら余計な心配をしてしまう。我が家の楽しみは精々明日からは又カレンダーの写真が変ることくらいものだ。

帰りに東京ミッドタウンで昼飯にしたが、サンドウィッチにカプチーノで1080円。これでも一番安いのだからこの界隈のサラリーマンは大変だ。まさか毎日コンビニ弁当とはいくまい、同僚と一緒に出掛ければどうしても店に入らざるを得ないだろう。思えば若い時、赤坂に勤めていて貯金が一銭も出来なかったことを思いだした。昨日書いたばかりだが、現代の若者は、東京で大学を出ても、先ず田舎で就職することを優先する傾向が増えつつあるとのこと。確かに賢い選択かもしれぬ。

地方創生なんて言葉もあったが、なんで大企業の本社は東京に集中しなければならないのか。世界中に商圏を拡大している大企業の日本々社は東京にあろうが地方都市にあろうが似たようなものだろう。トヨタの本社は愛知県豊田市とされているが、態々東京本社を作って本社機能を東京に集約している。35年も前の大阪勤務時代、それでも松下(現パナソニック)サントリーや住友、ニッセイなんかは、広告の出稿窓口は大阪本社にあったが、現在ではほぼすべて東京に出てきてしまっている筈。

橋下市長が大阪都構想を唱えるのも虚しく響くばかりの気がする。三菱は高知県の出身だし、ブリジストンは九州の鳥栖で地下足袋メーカーから出発している。結局日本は官民一体で経済発展をしてきたので、各企業もお上の居る東京に本社機能を持って来ざるを得なかったのかもしれぬ。ならば中央集権体制が続く限り、地方創生なんてあり得ないのではと思ってしまうが、何か根本的方策はないのだろうか?

若者が地方で就職したがっているのに符牒を合わせて妙策を見つけ欲しいものだ。

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