2015年9月21日月曜日

今や昔

がん治療も一段落したので、久し振りに幼稚園以来の幼馴染新宿で待ち合わせて昼飯を食った。若い時には山遊びやスキーを共にした本当に古い友人である。しかし互いに齢には勝てない。こちらはがんにやられてすっかり参っているし、彼もがんや循環器系の大きな疾病には掛かっていないとはいえ、この夏の暑さに負けて5日ほど熱中症で寝込んでしまったとのこと。

今日は彼が聞き役に回ってくれて、こちらが一昨年までの山登りについて専ら自慢話をする役回りになってしまった。今日はブログのネタが思いつかないことでもあり、記録をひっくり返して、この自慢話を再び繰り返させてもらう。

山登りに目覚めたのが2004年の9月となっている。もう11年前のことになるが、多分この前後にゴルフをやめることにしたような気がする。その後約2年、2006年8月迄に東京近郊の山を10回、故郷長野の山を2回歩いて足慣らしをした。そして、この年の9月、生まれて初めて憧れの上高地に足を踏み入れ、北アルプスを瞼に焼き付けてやる気を起こす。

今日の友人も感心してくれたが、時既に61歳を過ぎているから相当な晩稲だ。この年の秋、北アルプスの燕岳から所謂アルプス銀座と称される尾根を歩いて、槍ヶ岳の山頂間際まで行くことが出来た。更に10月には南八ヶ岳の阿弥陀岳から最高峰赤岳を経由して硫黄岳まで縦走してかなり自信を付けた。以来翌年から一昨年の11月末まで、毎年10回以上山歩きを繰り返すことになる。

中には故郷の飯縄山や、都内の雲取山のように何回も行った山もあるが、大抵は初めての山が殆どだった。特に思い出に残るのは2012年9月の岐阜の新穂高温泉から富山の折立まで北アルプスの奥を5日歩いたこと、2013年の7月末に南アルプスの南方面を6日間縦走したことだ。数えてみれば僅か8年間ではあるが、本当にいろいろ楽しい思い出を作らせてもらった。

年寄りの冷や水との非難されるかもしれぬが、聞き手に恵まれ、話し出すと年寄りの冒険談が尽きなかった。しかし今や昔である。

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