2015年9月18日金曜日

放射線治療の終了

昨日で放射線治療の予定回数37回が終了となった。最後なので37回世話になった技師に聞いてみた。「私が浴びた線量て、どの程度なものですか?」「毎日2グレイずつです。」と言われても全く意味が通じないだろうと想像してくれたに違いない。「4グレイを全身に浴びると即死します。」と付け加えてくれた。帰宅してネットで検索してみたが、それでも意味は全く分からない。考えても仕方がない、どうでもいいことである。

これで前立腺に潜んでいたがん細胞が破壊された筈である。がんの存在を確認するための血液検査は10月5日の予定になっているが、先月の段階で既にPSA(がんの存在を知らせる数値)が危険値とされる4を遥かに下回る0.24となっていたのだから、もう問題ない筈だ。疾患の将来予測について、事前に受けた説明によれば、5年PSA非発生率80-90%が予想されます、と書かれているので、5年後の再発リスクは20%を下回ると予想されている。

相手が視認することが出来ないがん細胞だから、転移など心配しだせば切りが無いが、一先ずは肩の荷を下ろした気分に浸りたい。早速今日は約2か月歩くことの無かった池袋方面に向かって歩いてみたりした。病院に行くより少し距離が長く、途中に5、60段の階段の昇り降りがある。久し振りのせいだろうか、リズムが取れないのだろうか、息が上がってしまった。なじみの店に顔を出して昼食にしたが、店の夫婦が「とても2ヵ月ぶりとは思えない、日月はとても速く進みますね。」逆にびっくりしていたが、本当にそうだ。通院している間はやけに長く感じたが、過ぎてしまえば束の間のことかもしれぬ。

最終日の昨日は酷い土砂降りだったが、今日は午後になったら晴れ間さえ出てきた。午後は池袋から地下鉄に乗って有楽町まで足を延ばして、映画「天空の蜂」を鑑賞した。先月も「日本の一番長い日」、先々月は「龍三と七人の子分たち 」に続く邦画鑑賞3本目である。急に宗旨が変ったのは婆さんから丸の内ピカデリーの無料パスを貰ったからに過ぎない。今まで、邦画はスケールが小さく貧乏くさくて観る気がしない、と気取ったようなことを言っていたが、この映画も大変面白かった。

原作は人気作家の東野圭吾三氏が1995年だから20年も前に書かれたものだ。日本小説は歴史小説以外殆ど読まないが、これも食わず嫌いの典型だと思う。帰りのエレベータに同乗したアベックの会話を盗み聞くと「小説はもっと面白い」そうだ。映画の作りも少し大げさに褒めれば、トム・クルーズ主演「ミッション・インポシブル」に比肩しうるかもしれない。どうしても日本の俳優とハリウッドのそれの違いが、経済的豊かさと貧乏くささの違いとなって出てきてしまうのは仕方が無いような気がする。しかし主演の江口洋介と敵役の本木雅弘は好演、トム・クルーズにも匹敵しよう。

本当の主演はヘリコプターであるが、自衛隊の協力がどこまで得られているか知らぬが、本物或いは模型にしてもよく出来ている。少し気になったのは警察関係者がどうしても嘘っぽい。警察の協力よりも、制作費の制約や脇役の人材が日本に乏しいことに問題があるのだろう。

2 件のコメント:

kiona さんのコメント...

完了おめでとうございます… と言えばいいのかどうかわかりませんが、一安心ですね。

再発防止の策として、こちらなども参考にしてみてください。
http://immunocasa.co.jp/shinai/
(ページ下部に説明あり)

上記のサプリメント
http://immunocasa.co.jp/

免疫から癌を考えて、実際に末期癌の方までを多数治し、予防効果のあるサプリメントや断食(ファスティング)の本などを出されています。いま関わっていて、意外にウサン臭いものではないと思っています。通常の病院では、症状が出れば「対症」は行いますが、予防(病気の原因を取り除くこと)までは指導してくれないのではないかと思います。


映画は北野武監督のが面白そうですね。DVDになったら見ます。

senkawa爺 さんのコメント...

kionaさん
ご心配ありがとうございます。
やっと一段落です。と同時にこれからの生活も大分変りそうです。
綿密な設計が出来ている訳でありませんが、取り敢えず3月で事務所の閉鎖を決心しました。