2015年5月20日水曜日

2020年東京オリンピック

そんな先まで生き永らえる自信が無い僻みかもしれぬ。もう一昨年のことになるが、リオで東京開催が決まった時、なんで又こんなものを引っ張ってこなきゃならぬだ、の思いが強かった。開催国にどんなメリットがあるにせよ、それは発展途上国が享受すべきもので、我が国のように世界的知名度の高い経済大国(?)より、トルコに決まった方が良かったのではと、今でも思っている非国民である。総理大臣までしゃしゃり出て、スペインとトルコを蹴散らし勝った勝ったの大はしゃぎを見ていて恥ずかしかった。

「何がアンダーコントロールだ、嘘をつくな!」であったが、最近は放射線量の件ばかりでなく、様々な仕様変更が行われているようである。普通の商取引であれば、競争入札で落札した見積り変更となれば、その業者は失格して再入札になっても仕方ない。ところが、日本の官庁との取引に於いては、この手のインチキがよく用いられる。日本独自の慣習かと思っていたら、国際的にも通用する仕組みがあったのか、或いは我が国のお利口さんたちが世界を相手に上手く誤魔化しているのかは分からない。

思い返せば、お利口さんの中心人物に見えた前都知事閣下が、オリンピック招致決定から数か月後の年末に辞任されたのも、実につまらぬ嘘がばれたことに起因している。ご本人はさぞ残念であったことだろうが、やはり嘘をつくのはいけないことだ。その後を襲った現知事は棚からぼた餅とお考えかどうか、決定に与っていないのだから好きなことが言える立場だ。その舛添知事さんが一昨日下村文科相と会談されたのは知っていたが、この会談での文科省側からの提案に、昨日都庁で怒りの記者会見をしている。

オリンピックの際メインスタジアムになる筈の国立競技場については、既に一昨年のプレゼン段階からすると、かなり縮小されたようなことは聞いていたが、一昨日の文科相からの提案は、更にそれを上回るものだったらしい。多くの修正点があるが、聞いて、大丈夫かねと思ったのは、開閉式の屋根が間に合わないとのこと。確か来る東京オリンピックは開会式が7月24日と聞いている。数年前その日、もう梅雨が明けたろうと山に行って、集中豪雨で往生したことを思いだした。

梅雨が明けていれば、梅雨明け10日で文句なしの天気になるが、そうでない日もあるから心配した方が良さそうだ。世界各国の選手団が、長時間日本特有の集中豪雨の中でずぶ濡れになるのでは洒落にもならない。舛添知事さんは次のようなことを仰った。「国民の税金で造るわけですから。そういう中でできないとなった時に、これは誰の責任なのですか。私が申し上げたのは、誰も責任をとらない体制、だから大日本帝国陸軍と同じだという批判を申し上げたのですけれど、誰も責任をとらない。」

「大日本帝国陸軍と同じ」とは旨いこと仰るじゃありませんか。国民はさることながら、トルコやスペインの人にどんな顔向けができるのだろう。全く霞が関の住人は恥知らずだ。

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