2015年4月29日水曜日

為すことも無き祝日に

日本はついにアメリカと一緒に戦争をする国になったらしい。僅か2、3年のここまでの道筋を誰が考え付いたか知らぬが、今度の政権内部に余程は頭の良い人間がいたと言うことになるのだろうか?恐らく現存する政治家のOB達も70歳代以上の一般人も、こんなに簡単に実質的な改憲が出来るとは夢にも思わなかったに違いない。昔からの改憲論者からすればさぞかし臍をかむ思いであるだろう。中でも一番びっくりしたのは、畏れ多いことながら天皇陛下ではと拝察する次第だ。

たまたま今日は先代天皇陛下のお誕生日、昭和に思いを致すべき日と心得るが、アメリカまで行って「貴国に最大のご協力をします。」と嬉しそうに喋る政治家の気持ちを推し量ることはできない。所詮世代の違いによる感性の違いなのだろう。若い時には「明治は遠くなりにけり」と嘆く大人の声をよく聞いたが、気が付けば昭和も大分遠くに行ってしまったみたいだ。無駄に過ごした過去を思えば、今更何かを嘆いても仕方ないのは分かっているが・・・。

たまたまネットでこんな記事を発見した。曰く「周辺地域で線量が1000倍に急上昇! “フクイチ”で何かが起きている!?」今月は東京の線量もかなり高くなっているとのこと。http://wpb.shueisha.co.jp/2015/04/27/46919/3/
少々線量が高くなろうと、こちらは余命幾ばくも無いので関係ない。更に病気の治療とて、数か月後からその放射線を態々40日近く浴び続ける予定である。

でも何もすることが無いので、最近行われた外国特派員協会における反原発再稼働の学者の会見動画を観て過ごした。一つは小出裕章・元京都大学原子炉実験所助教、http://www.videonews.com/press-club/150425-koide/
小出氏の話は何度っも聞いているので大体分かっているが、福一の環境は想像以上に悪いようだ。問題は現地で実際に作業員の作業環境が益々劣化している上に、作業員の補給が間に合わなくなっているとのこと。チェルノブイリの場合は軍人や囚人まで動員して70万人とも80万人とも言われる。日本でそんな動員が出来る筈もない。外国人が増えているらしい。

も一つは神戸大学名誉教授・石橋克彦氏、元GE原発技術者・佐藤暁氏、http://www.videonews.com/press-club/150427-sato_ishibashi/
こちらは初めてだったが、日本人の先生も英語でお話なっているので、少し分かり難い。地震学者の立場から、新潟地震で被害が出た柏崎刈羽の時から警鐘を鳴らしてきたが、東電はまともに受けず、対策をしないまま311の事故が起きたとの趣旨。最後の一言が印象に残った。「事故の経緯を見て思うのは、神様が居て少しずつ人間に警鐘を発している。次回事故が起きれば、間違いなく福一の事故を上回ることになるのではないだろうか。」

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