2015年3月16日月曜日

小さな幸せ

来月から保険証が変りますとの書留郵便が届いた。後期高齢者になると、今まで2枚で使用しなければならなかった保険証が1枚になるらしい。それは良いのだが、その1枚が現在使用している「高齢受給者証」と同じサイズの大判で財布に入れる訳にいかない。2枚が1枚になるのは結構だし、老人には大盤であることが使いやすく見やすいなどのメリットがあるそうだ。しかし、これまで名刺サイズの保険証の方を年齢証明用に持ち歩いていたので、不便さも生じることになろう。

何事も万人にとって利点ばかりといかないのは世の習いだから、この程度のことで文句を言っても始まらぬ。それにしても、遂に後期高齢者の仲間入りとは目出度くもあり、目出度くもなしだ。年相応に身体的にはあちこちに不具合が生じているが、思い返せばこれまでかなり好き勝手に過ごしてきた。この間多くの人の世話になったが、世間様他人様のお役にたつことが殆ど無かったことは残念と言えばそうかもしれぬ。せめて他人様に余り迷惑を掛けず、過ごしてきたことを願うばかりだ。

幸い近年は家人以外の他人様と接する機会が少なくなっているので、何らかの要因で生活態度が変わらない限り、他人に迷惑を掛ける心配だけは確実に少なくなっている。恐ろしいのは病に倒れることだけだろう。考えれば寂しい気持ちもあるが、これが普通の人生と言うものなんだろう。ソーシャルネットワークなるmixiを若いスタッフに教えてもらって日記を書きだしたのが2005年10月のこと。卒業シーズンに入っていることを意識したせいか、後期高齢者を意識したせいかは分からぬが、何となく2005年分の日記を読んでみた。

当たり前だが、10年前も現在も考え方に進歩が無いこと改めて驚くばかりだ。人間だれしも他人のために生きている訳ではないだろう。小生とて同じだが、この約10年間はサラリーマンを辞めた気楽さから、特に気ままに生きてきた感がある。兎角ままならぬ事だらけの世の中だが、今のところ、やりたくない事をせずに過ごせることが最大の喜びとして生きている。この消極的喜びの発見故に、積極的夢や希望を見ることが無くなってしまったかもしれぬが、これはこれでハッピーなことでもある。

いつまでこの我儘がいつまで通用するか分からぬが、現在程度の健康状態が1日でも長続きするよう努力するしかないだろう。

0 件のコメント: