2015年1月5日月曜日

新年「天皇陛下のお言葉」

昨日平常ライフスタイルを取り戻したつもりでいたが、一般の御用始が今日と言うこともあり、また正月気分に戻ってしまった。昼飯を、事務所からは少し距離があるので10日に一度程度通っているとんかつ屋に行った。今日から仕事始めとあって、近くのサラリーマンやオフィスガールで大層な賑わい。12時より少し前に入ったので、カウンターに座ることが出来たが、12時にはもう満席で、注文のロースカツが出て来る前に10人近くの客が入店を諦めて帰っていった。

いつも注文品の前に小鉢が運ばれてくるが、今日は大根と人参のなます酢の物で一寸した正月気分。親爺さんは休みボケと飲み疲れだそうで「繁盛は有難いが身体が思うように動かない。」と嘆くことしきり。「似たようなものよ」と相槌を打っていたが、入口脇正月飾りの下に並べてある1升瓶とグラスに話が及んでしまい、結局は又昼から冷酒ご馳走になる羽目に。食後は普段は出ないミカンなども提供されて、店を出るとほろ酔い気分でサラリーマン時代の年始挨拶廻りを思い出してしまった。

正月だから酒もよく飲んだが、今年は大晦日から今日までの6日間で7万歩も歩いているので、健康的なスタートを切れたと内心喜んでいる。今年の日本がどんな年になるかはとんと想像できないが、政権が相変わらずだから大した期待は出来よう筈が無い。政権トップは正月休みとて、SPを引き連れながらも何の緊張感も無くのんびりと取り巻きとゴルフに明け暮れている。これを見て「今年は景気が良くなりそうだから、俺も一つ贅沢をしてみるか」と思う人が居たらお目に掛かりたい。

娘たちの家族は孫が育ち盛りなので、親は一層の節約を求められるだろうし、爺婆は非課税扱いの孫の教育費が増えても無い袖の振りようもない。どちらかと言えば、細やかなお年玉工面のためには、元よりその気が無いから良いようなものではあるが、己の贅沢は厳禁であろう。第2次世界大戦の終戦70年の今年は小生にとっては後期高齢者入りの節目。世界中多数の国家にとっても節目の年でり、敗戦国日本にとっては襟を正すべき年となってほしいものだ。

小生の気持ちと同じと言っては不敬の極みだが、天皇陛下の新年のお言葉を書き写しておきたい。

「昨年は大雪や大雨,さらに御嶽山の噴火による災害で多くの人命が失われ,家族や住む家をなくした人々の気持ちを察しています。

また,東日本大震災からは4度目の冬になり,放射能汚染により,かつて住んだ土地に戻れずにいる人々や仮設住宅で厳しい冬を過ごす人々もいまだ多いことも案じられます。昨今の状況を思う時,それぞれの地域で人々が防災に関心を寄せ,地域を守っていくことが,いかに重要かということを感じています。

本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々,広島,長崎の原爆,東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています。

この1年が,我が国の人々,そして世界の人々にとり,幸せな年となることを心より祈ります。」

芸能には全く疎いので知らなかったが、仄聞するに紅白にサプライズで登場したとされる桑田佳祐を初めとして福山雅治や長渕剛の歌の方が、余程陛下の心に適っていたそうだ。桑田も長渕も福山も、天皇陛下と同じように「歴史に学べ」と訴えたらしい。ちゃらんぽらんの人間ばかりと悪い偏見を持って見ている芸能界だが、平和でなければ成り立たない世界ゆえだろうか、若き芸能人が平和愛好家であることには救いを感じる。一方、歴史に学ばないどころか、戦後70年積み上げられてきた普遍的な歴史理解を、ちゃぶ台を引っ繰り返すように転覆したがっている政権幹部は、一体何を学んで今日に至っているのだろうか?又陛下のお言葉をどのように受け止めているのか?

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