2015年1月4日日曜日

年の初め

正月三ヶ日が終わって、都会の街も徐々に普段の賑わいを取り戻しつつある感じ。プールも今日から営業を開始たので、こちらも何となくレギュラーの生活リズムを取り戻しつつある。元日は大晦日の夜から深夜バスでのお伊勢参りに行ったので、あっという間に過ぎてしまった。今年のツアーは、昨年に比べると旅行会社のJTBが大分手抜きをしてくれたので却って好都合が多かった。昨年までは新宿発18:30だったのを今回は23:30。

お陰でネット碁も楽しめたし、今まであまり観たこともない紅白歌合戦の一部を自宅で見ることが出来た。丁度松田聖子の娘の神田沙也加が歌っているところで、ついこの間婆さんから「彼女を知らないなんて余程世間知らずよ。」と馬鹿にされたばかりなので、認識できたことを喜ぶべきかもしれぬ。前回は6:30出発にも拘らず伊勢神宮(内宮)到着が確か翌朝7時過ぎになっていた。
政府からのお達しで、一定時間以上の夜間走行バスは、ドライバーの仮眠時間を設けなければならないとかで、途中意味の無い停車時間が3時間もあったためである。

これが何故か今回は無かったので、朝6時前には目的地に到着。昨年は断念せざるを得なかった外宮の参拝も片道だけタクシーの利用で楽にできたし、外宮入り口に設けられた「せんぐう館」までゆっくり見ることが出来た。一昨年行った時に未だ公開されていなかったか、こちらの時間の都合だったか分からぬが、兎も角初参観である。これからお伊勢参りを初めてされる方には必見をお薦めしたい。

非常によく出来た展示内容である。普段はこんな早朝から職員による解説はしていない筈が、元日故の特別サービスだったのか、実物大模型の部屋で説明をしてもらったので余計そう思ったのかもしれぬ。20年に1度新しいお宮を作り替えるが、様式は千年を超える昔をそのままに再現する。自然との共生に対する日本人の知恵もさることながら、厳選した材料で幾ら念入りに建造しようと、20年の歳月に及ぶと建物の劣化は想像以上らしい。橋の板厚、茅葺屋根の厚さなんぞ半分くらいになるとの説明。聞けば聞くほど先人の知恵に感心せざるを得ない。比べるに現代人の何と傲慢ことよである。

兎も角出発の9:30迄たっぷりの時間が有ったので、久し振りに猿田彦神社を含めゆっくりお参り出来たことが有りがたい。どうせなら内宮往復のみで途中寄り道一切無しが一番ありがたいが、なかなかそうまではいかない。帰りの鳥羽パールセンターだけは寄らない訳にはいかないようだが、下車せずに居眠りをして過ごす。その後スケジュール的には鳥羽港から伊良子港までフェリーの予定だったが、荒天でフェリーが欠航。帰りの高速も順調に走ってきて、あわよくば予定より早く新宿到着と思いきや、御殿場直前で一転俄かに掻き曇って吹雪の様相。たちまち大渋滞になる。

それでも1時間と経たずに御殿場に到着、昨年同様であるが御殿場から富士山の裾野を迂回して山梨県側に回って、中央高速経由で7時ちょい過ぎには無事新宿に到着。今年のお伊勢参りは良いお参りが出来たが、印象的だったことは人出が異常に少なかったこと。到着時間の関係かとも思ったが、旅行社の添乗員も同様の感想を言っていたので参拝者数が減っている可能性がある。不景気のせいでなければいいが。

毎年のことで慣れているので、元日のこの時刻に開いている店で食事をして帰宅。翌日から2日間は伊勢神宮の有難いお守りなどをご年賀代わりとして、嫁の実家で改めてのお正月。お屠蘇と雑煮に始まり年寄りの腹にはとても納まりきれない料理と酒で歓待される。その間、娘夫婦2組に孫が3人、入れ替わり現われて嬉しい顔見世と相成る。末の孫は昨年のクリスマスの時に会ったが、ゆっくり話をするのは久し振り。上の二人は1年振りにもなるのだろうか、3人とも身体が大きくなるのは勿論だが、成長が著しく会話も随分大人びてくるものだ。その分こちらは益々爺臭くなっているのだろうがそれも仕方あるまい。

あと何年このように素晴らしい正月を過ごせるかなんてことは考えずに、兎も角毎日を出来るだけ楽しく過ごしたいものだ

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