2014年10月2日木曜日

他人事ながら

後期高齢者近くまで長生きさせて頂いたお陰で、余計なことではあるが孫の将来について心配することがある。孫2人が目下高校1年と2年生になってしまった。高校2年生ともなると、進学或いは就職に関して考え始めなくてはならぬらしい。具体的には何も聞いていないが、仮に大学なり専門学校なりに進学するとしても、問題だなぁと思うのは、学業を終えて社会に出る時のことである。

他人の人生なんか余計なお世話で、子供でさえどうか思うのに孫の心配をしても意味無いかとも思うが、余程暇な証拠だろう。たまたま古い友人から電話が来て、9か月前の肺癌手術からリハビリを経て無事社会復帰できそうだとのこと。たまたま彼の大学卒業時、求められて就職の世話をした。その時代に在籍していた中小企業関連の中小企業である。小生はその会社を25年勤めて辞めたが、彼も似たような経歴で、50歳近くになってから独立したと記憶する。

人生なんてものは人それぞれで、本人が満足していればいいだけのことで、他人が口を挟むべきものではないかもしれぬ。彼も趣味が豊かで、独立してから趣味の合間に仕事をしながら悠々自適、病魔に侵されたのが残念だが、ほぼ満足すべき人生だったと思う。しかし、他の友人達を見渡すと、優雅な老後即ち悠々自適で快適な生活を送っているように見える人の多くは、やはり公的機関や東証1部に上場されているような大企業出身者が多いのも事実。

少し残念ではあるもの、当たり前かもしれぬが、電話が来た彼や小生のように中小企業出身の年金暮らしは、経済的にそんなにハッピーとはいかない仕掛けのようだ。老後が優雅な諸君は、小生等が遊び呆けていた若い時代に苦労したからこそ現在があると思えば、それなりに辻褄はあっている。そこで、孫たちも公的機関や大企業に就職できれば目出度いのだが、こればかりは全く見当がつかない。

更に考え始めれば、良かったと思って就職した大企業でも、運が悪いと会社が潰れたり、分社化と称して外に放り出されたりすることがあるので、油断が出来ない。考えが堂々めぐりして、やはり孫のことなど心配すべきことではないとの結論に至った。心配の対象になった上の孫、暫く会っていないが、現在3泊か4泊かの修学旅行でマレーシアに行っているのだそうだ。世の中変われば変わるものだ。

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