外来語文化

最近テレビを見ていても新聞雑誌を読んでいても、理解できない言葉や文字が多い。特にエコカーとかアプリとか、実生活で縁の無い車やスマホ関係に多いのは仕方ないかもしれぬ。古来文物や概念を輸入して自らのものにするのを得意としてきた国柄故だとしても、もう少し日本語に置き換える努力があっても良いのではないか。偽物造りで天下に名高い中国なんかどうしているのだろう?少なくとも仮名文字の無い国だから、発音は知らぬが表記は漢字である。

中国に比較すると、日本は江戸時代には平仮名に加えてカタカナまで用意したのだから、ことの良し悪しは別として大したものだ。今の教育制度の中でどう位置付けられているか知らぬが、更に、アルファベットを習い、我々世代はローマ字表記が小学校で必須だった。外来文化の受け入れには便利だろうが、意味不明の言葉や略号がマスメディアを通して、堂々と娑婆を闊歩することに対して些か不満を禁じ得ない。

何故こんな事を書いたか。今朝、次の雑誌記事を読んで意味が理解できずに口惜しかったので、八つ当たりをしているだけである。「カリフォルニア・シリコンバレー付近では「朝夕のラッシュ時にはEV、PHV、天然ガス車などのエコカーだけが1人乗りでも通行できる。」エコカーは排気ガスの少い自動車とすぐ分かるが、口惜しいことにEV、PHVが分からなかった。EVは電気自動車、PHVはプラグインハイブリッド車だそうだ。ハイブリットなんて語句も最近あちこちで目にするが、混ぜ物を言うらしいと生半可に分かったつもりでいるが、果たしてどこまで正鵠を得ているか自信は無い。

パソコンを弄っているとプラグインなる単語にもしょっちゅう遭遇する。これも分かっているかどうか怪しいものだ。従って「プラグインハイブリッド車」と説明されても尚、分からないのが正直なところである。その点昔の人は偉かった。外来文物のコピーを作成する時、名詞を極力日本語に翻訳していたのが可愛いとも面白いとも言える。例えば「鉄砲」なんて言葉を態々作った戦国時代のお侍か鍛冶屋さんには敬意を表したくなる。

時代は下って、サッカーは蹴球、バスケは籠球、ベースボールは野球だが、現在でも野球の方が一般的であるのが面白い。スポーツなんて概念も無かった筈だが、どうも運動競技と訳したらしい。お菓子のカステラはポルトガル語の「小舟」の意味と聞いたことがあるが、これとて外来語をそのまま取り込んでいる訳ではない。それなりに苦労の跡が伺えるではないか。

昔から一般人には分かり難い業界用語としての符牒は存在している。だから、医療分野でHIV感染とか使われるのは仕方がない。しかしDVDとなるとかなり一般的な家電製品だから、説明書一つとっても、も少し日本人に分かりやすく書いてほしいと願う。兎に角わからない単語だらけである。現在社会で外来語をそのまま使うのは仕方ないとしても、年寄りにとっては、アルファベットの略号が頻繁に出現するのは難儀な話だ。

東通工がSONYとなり、松下電器がPANASONICの時代である。半世紀以上前には、大学生が憶えておかなくてはいけない略号が入試問題に出るとあって、国連がUNだと暗記する努力が懐かしい。試験は関係ない楽隠居でも、普通に生活するために氾濫する略号のどこまで一般教養として覚えなければならぬだろう?

コメント

トパーズ さんのコメント…
日本人は、外来語が好きなように思います。
新聞、雑誌、CMなどであらゆる外来語が飛び交っていますね。
でも「ライフライン」を生活に必須なインフラ設備を表す言葉に
使うのは頂けません。これは正しくないですね。
また言葉を省略して暗号みたいに使うのも好きですね。
senkawa爺 さんの投稿…
トパーズさん
コメントをありがとうございます。
アメリカで野球の夜間試合を「ナイター」とは言わないと聞きましたが、「ライフライン」について正しくないとは知りませんでした。全く笑ってしまいたくなります。

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