政権与党の緊張感喪失

未だ7月だと言うのに、9月初旬に内閣を改造すると政府が公式に発表したとのこと。一体何を考えているのだろう?確かに国会は休会中で、大臣と言えども国会議員の大部分は何をしているのか分からない。なんたって総理閣下自身がまた大好きな大名旅行中で、中南米の観光地を愛妻ご同伴で廻っていらっしゃる。自分も含むが有権者側も「どうでもいいから好きにしてくれ。」と些か投げやりな気分でいるのではと思ってしまう。

福一原発のトラブル続出問題、沖縄辺野古の埋め立て問題、オスプレー全国拡散問題等、国内には解決が急がれる問題は沢山ある筈であるが、何れも無責任の極みで政治的イニシアティブは全く伺うことが出来ない。現在ほど無責任な国家体制は近年稀ではないか。TBS日曜日6:00の「時事放談」に出演した片山善博元鳥取県知事がいみじくも指摘していたが、福一原発の復興が一向に進まず、次から次へとトラブルが露呈するのは、責任者の存在がはっきりしていないことに起因すると思う。ゴルフ焼けした茂木経産大臣の顔からは、とてもじゃないが国家が責任を持って廃炉に向けた作業に取り組んでいる様子は伺えない。

福一の現場は、この暑さの中連日千を超える作業員が働いていると聞く。人材のみならず、投入されている金額も莫大なものになるだろう。その人・物・金・情報の流れは如何なる神経系統でコントロールされているのか、頂点に立って管理をしている責任者が誰かは全く見えてこない。同番組に同じく出演していた浜規子教授の科白ではないが、全くの「ノー・コントロール」そのものに思えてくる。民主党政権時代に経産大臣のもとで細野某氏が災害復旧か何かの特別補佐とか何とかで、東電に張り付けられていたことが懐かしくさえ憶えてくる。

1か月後に内閣改造と声を掛ければ、涎を垂らして集まってくる陣笠議員は「総理の仰せご尤も」となるだろう。しかし馘首となる可能性が高まる現役大臣はどう思うか。石原環境相ならずとも、どうせだからのんびりしたい放題のこと始めるに違いあるまい。中にそうでない責任感ある人がいることを祈るが、残念ながら人間の性は悪貨が良貨を駆逐するように出来ている。しかも本来であれば、各官庁にとって8月は、平成27年度予算案を固める極めて重要な時期である。トップが腰の据わらない無責任であれば、官僚はやり易いことだろう。

尤も、その概算要求基準そのものが、公共事業費を1割カットして、それを上回る公共事業費の特別予算を設けると宣言するインチキ極まりないものであれば、何をか況やである。何れにせよ年末にかけては福島知事選、沖縄知事選もあることだ。与党が如何なる作戦を考えているか知る由もないが、滋賀県に引き続いて、苦労することになるだろう。姑息なことを言って騙そうにも、国民はそんなに馬鹿ではないと信じたい。

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