2014年7月27日日曜日

無関心では済まされないかもしれぬ

余りにも遠い異国のことなので正確には理解できていないだろう。今年の冬に起きた暴力デモから始まったウクライナの政変、クリミヤの独立からロシアへの編入、更にはドネツク共和国の独立宣言とウクライナとの内戦、そしてマレーシア航空機の撃墜事件の発生。裏にはロシアとアメリカが密接に関係しているようではあるし、政変そのものは、その前からずっと続いていることのようである。そこに住む住民、市民はどんな思いでいるのか?嘗てのユーゴ程でないにしても、複数民族国家の統一の困難さと分裂の容易さだけが印象に残る。

我が国も昔は出雲民族が圧倒的であったところに、九州方面から後に大和朝廷を立ち上げる南方民族が攻め上ってきて、一時は複数民族が混在していたのだろう。それが千数百年の時を経て一応単一民族のように自覚できるようになっているのだから目出度い限りだ。その時に如何なる知恵者がいて如何なる条件設定がなされたのか?。歴史は常に勝者が書いたものしか残らないので、検証は不可能である。戦いはいつの時代であれ悲惨で、限定的な戦などある筈もない。当時も戦に巻き込まれた市民農民も多かったこだろう。期待値で想像を逞しくすると、日本の場合は最終的に戦争当事国(出雲側)の責任者層の首が刎ねられることでの決着が図られ、市民の被害が少なかったことを期待したい。

我が人生で物心ついた時はチトー大統領がいるユーゴソラヴィアなる国が実在していた。それが僅か70年にも満たない短期間で、現在は7つの国家に分裂している。この間に発生したこの地域の民族や国家分裂の歴史について全く理解出来ていないが、理解できている同輩諸氏は如何程になるだろうか。少なくとも個人的に承知しているのは、そのうちの1国ボスニアの首都サラエボでオリンピックが開催されたこと、全日本サッカーの監督に就任したオシム氏も同地のご出身と聞いたことぐらいものだろう。

今や地球所に存在する国家なるものが200を超えているらしい。飛行機に乗って行こうと思えば、地球の裏側でも2日もあれば行けない国は無いだろう。生存している人類は確か80億人とか90億人であったかとうろ覚えである。しかし民族については全く分からない。ある日突然の悲惨な報道でふと耳にして、そうかと思うのである。嘗て友人の薦めで観た「ホテル・ルワンダ」と言う映画がある。これもアフリカののどこかにある国のお話(実話)に基づいた民族紛争の悲惨さがテーマであった。

その民族名がツチ族にフツ族。ところがその後偶然知ってびっくりしたことが記憶に残っている。本であったかテレビであったかの記憶も無いが、現地人でも民族の違いが分からないのだそうだ。民族を分けたのは、ある時点で為政者が勝手に区域分けをしてこっち側はツチ族、向こう側をフツ族と決めたとのこと。俄かには信じがたいが実際のことらしい。

話があちこちに飛んで纏まりないことになりつつある。本当に書きたかったことはパレスチナで起きている悲惨な事件だ。これが毎日のようにテレビで断片的映像が送られてくる。これを観て心を傷めない人がいるとも思えないが、アメリカのホワイトハウス関係者は意外と平然としている。何故か不思議に思っていたら、パレスチナ側のハマスなる組織を人類のものと認めていないらしい。テロ集団と断定して、西部劇に出てくるインディアンと同様人間扱いされないようだ。

子供の頃は西部劇を見て、インディアンをカウボーイが皆殺しにしようとなんとも思わなかった。しかしその小生でさえ、最近は白人の方が間違っていたのでは?と思うようになっている。ホワイトハウスの何とかいう女性報道官嬢は精神年齢が若すぎるのか、構造的に異なるのか定かではないが、兎に角遠い国のことは分からないことばかりである。

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