2014年6月25日水曜日

生来の臆病者であるので

高齢化社会が国全体に恐怖を感じさせているのは間違いないが、高齢当事者としても様々な恐怖感に苛まれるのが現実である。高齢化は互いに目出度くもありそうでないかもしれぬが我が身はさて置き、婆さんも70歳の峠を目前である。普段から運動が大嫌いだし、外出外食も殆どしないので、余り無理をしていないと思っていたが、年相応と言ったことだろうか身体のあちこちに不具合が出てきてるらしい。

我が家は自家用車も無いので互いに自動車事故は無いが、婆さんは60代になってから自転車での事故を含め、入院を要する怪我が3回あった。怪我は治りさえすれば問題ないし、未だ嘗て風邪で寝込んだこと(小生はしょっちゅうであった)もなし、健康診断でも特に異常な数値は無いと聞いていたので高を括っていた。ところが極最近になって急に意味も無く鼻血が出たり、理由不明で首が痛いと言い出した。義理の妹がこの冬に脳出血で倒れてしまった。彼女も特段健康上の異常を意識していなかったようなので、流石に婆さんも気になったのだろう。

昨日脳のMRI検査を受診してきた。結果、鼻血や首の痛みを特定できる原因は発見されなかったが、小さな脳梗塞の痕跡は沢山あったらしい。「一種の加齢現象で誰にでもあることだから。」と医者に言われて、自分は何も心配が無かったから、あなたも一度脳検査をしてきた方が良いわよ、なんてアッケラカンとしている。こっちは心配性の健康オタクだから、既に一昨年の4月から6月にかけて2か月間も掛けて脳神経科の専門医に掛かっている。

男性は仕事が無くなると急に老けると言われるが、女性は子育てが済むとぐっと若返るようだ。健康に関する感性も違うのだろう。総じて男性は女性に比べると、何処で見ても意気地が無いと言うか元気に欠ける。今日の時点でなでしこジャパンの例を引くのはザックジャパンに対して気の毒であるが、クルム伊達選手ではないが、年齢が行くほどこの傾向は顕著だと思う。山でもそう、プールでも同じ、数の上では圧倒的に少ない一見元気そうな爺さんも、いつの間にか消えていなくなる。

プールではご同輩が次々と姿を消して、他の日時は知らぬが週末の午前中に限れば今や最年長の感がある。よく会話する二つ三つ年下のご同輩もこのところ急に元気が無くなり、休む日が多くなっている。引き換え婆さんは元気なものだ。どう見ても年上の婆さんが元気に泳いでいるのを見ると一寸情けなくなる。小生も今シーズンから完全にペースダウンを決めている山の方で考えても、元気婆さんが圧倒的に多い。

多分女性は生物的に生まれつき長生きできるスタミナに恵まれているのだろう。そうは言っても嫁さんが倒れた弟のことを思うと、婆さんが倒れることは最悪である。こちらが神経質に過ぎるのかかもしれぬが、健康に対してもっと気を使ってもらいたいものだ。

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