落城寸前の思い

昨日全く書く気にならなかった集団的自衛権行使問題について愚考を書いておきたくなった。今朝ネットを確認すると、安倍総理の思惑通りの憲法解釈変更が今国会中に行われる可能性が限りなく高くなっているらしい。公明党の反対もあることだしと高を括っていたがそうでもないらしい。元外務官僚の天木直人のメールマガジン2014年6月10日第390号に依ると「この問題は5月15日の安倍宣言で事実上決まったのだ。」と書かれている。

公明党を当てにしていたが、それについては次のように書いている。「創価学会が苦渋の選択をさせられようとしている。いや、もうした。その傍証が、6月2日に急遽キャンベル元国務次官補が山口公明党代表に会ったと言うニュースだ。」公明党も母体の創価学会のアメリカでの普及を認めないと言われては一たまりもなかったかもしれぬ。もっとも安倍総理自身が、アメリカの誰かに相当ねじを巻かれているのも間違いないところだろう。

今更安倍内閣の馬鹿さ加減を云々しても始まらないが、むしろアメリカの実質権力者について知りたくなった。どう考えても大統領ではないような気がしている。現大統領オバマ氏の関心が目下何処にあるか分からないが、日本の憲法解釈変更でないことだけは確かだろう。彼にしてみれば外交的に言えば対中国とか対ロシア関係で頭が一杯だろうし、中間選挙とか国内に複雑な問題がてんこ盛りでも不思議は無い。先日日本によく来てくれたとも言えるが、心ここに非ずと見た目は僻目かな。

彼もシカゴ貧民街の弁護士上がりだから国内の格差問題には強いのだろうが、外交について素人とか悪口を言われるのは仕方があるまい。まして軍事については誰が大統領であろうと「俺が仕切る」と言っている人間が影に存在しているのは当たり前かもしれない。ジャパンハンドラーの筆頭アーミテージなんて小父さんは共和党政権時代に重用された人物の筈だが、民主党大統領になって議会に対する発言力が少しは変化しているのだろうか?

少なくとも対日本的に考えれば、その影響力に全く変化が無いと言うよりも、安倍総理がニューヨークかワシントンで演説したとき、彼を名指しして感謝の言葉を述べた後で「あなたの仰る通りにします」と言ったと報道されているからむしろ高まっているだろう。日本の外交防衛政策なんぞ一貫して彼の所属する政策シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)の言うがままになっている。ここが発表する戦略が米国内的にどれくらい評価されているか知る由もないが、彼等がアメリカの国益に反したことを考える筈は無い。

但し日本にすれば迷惑な話ばかりだ。それでも外務省官僚がアメリカの覚え目出度くなれば出世できると尻尾を振るのは致し方が無いと諦めても、政治家がアメリカの覚え目出度くなることだけを考えるとは情けない限りではないか。覚えが悪くなれば創価学会のように恫喝されるとか、スキャンダルをばら撒かれて失脚するとか。兎に角アメリカは国益のためには手段を選ばないことだけは折り紙つきである。属国の内閣に当事国の憲法を自ら踏みにじらせるとは、ある意味で見上げたものだ。大戦に負けた後であっても、米国に抵抗した先人の偉大さを思わずにはいられない。

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