2014年5月30日金曜日

さっさと片付けよう

昨夜は、今週ストックホルムで行われた日朝政府間協議の結果が発表されて、今朝にかけて報道は大騒ぎになった。これで政権は内閣支持率がまた少し上がるとほくそ笑んでいることだろう。日本からどんな条件が提示されたか本当のところは分からないが、北朝鮮のことだからお米とお金をしっかり毟り取ることが出来た上に総連が入るビルに居座る目途がついたのだろうと個人的には思っている。

人道上とされる経済問題で拉致被害者を取り戻せるなら安いことではないか。むしろ、米中ロ韓の6か国協議メンバーへの説明に手間取ったということだろうか。何れにせよ4か国も拉致被害者奪還の大義名分にはあからさまな反対は出来かねるだろう。しかし金正恩の延命に日本が力を貸すことは事実なので、裏でいろいろ条件を付けられたり牽制されていることだろう。結果が丁と出るか半と出るかはこれからの問題だが、拉致被害者家族連絡会代表の飯塚繁雄氏が仰る通りで、騙されないようにしっかりやってほしいものだ。

総理大臣がこの時点で態々記者発表をするのは、拉致被害者を人気取りの道具にしか考えていないみたいに思えてきてしまう。普通の神経であれば、もう少し控えめな発表をして、徐々に空気を盛り上げた方が良さそうに思うが、今後の展開に余程確たる見通しがあることを期待したい。人気取りのためのパフォーマンスはAKBのお姉さん並みだが、国会答弁となると支離滅裂なのは困ったものだ。

集団的自衛権に関する解釈改憲もそのものが土台無理筋で、理屈で論理だった説明がつかぬことは政府と自民党は先刻承知だろう。野党の方もこれ以上おかしな突込みはせず、さっさと閣議決定をさせたらいいと思う。問題は公明党がその時どう出るかだが、公明党の正体も明らかになって良いではないか。石原新党もできることだし、民主党も代表戦を仕切り直すなり、解党してしまうなりして少しすっきりする方が分かりやすくなる。

現政権に対して不満があっても、この政権が民主的な選挙の結果誕生しているのも事実。次の選挙までは、民意を代表している政治家の数で決着をつけてもらうしか他に方法は無い。しかし次の選挙を迎えた時に、代わりに投票したい政党が無いのがもっと困ることではないか。

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