2014年4月1日火曜日

消費税増税の年度始まり

今日から新年度、普通の会社は入社式があって今日の夕刊と夜のテレビ報道はこの報道が溢れることだろう。よその会社の社長の話に興味はないが、自分の入社式とか社長の訓示がどうしても思い出せない。30人規模の小企業だったので式はなかったかもしれぬが、社長の訓示くらいあっても良さそうなのだが。採用形式が変わっているのだろうか?当時は何処の会社でも試用期間があったかと思うが、現在は4月1日から正規社員になれるのだろうか?

どうでもいいが、少なくとも我が青春時代は4~6月までは試用期間で、給料1万7500円の筈が1万5千円しか支給されなかったことだけ覚えている。しかも4月25日の最初の給料袋に入っていたのが1万3500円。何だこれはと、少し頭にきて経理の女子社員に聞くと「税金が10%引かれるので当たり前よ。」馬鹿ねぇとは言わなかったが、その時税金なるものを初めて認識した。

納税が国民の義務で、所得の応じて課税されるが、会社が社員に代わって納税金額を計算して給料から差し引いてくれる。だから会社にいる間は税金について何も考える必要が無いのだそうだ。こんなことを理解したのはずっと後になるが、誰が考えたか知らぬが実にうまい仕掛けではないか。正規であろうと、試用今で言うところの非正規であろうと、会社を介在させれば税の取りっぱぐれは無くなる。

何事も最初が肝心だ。最初の給料日に多少頭に来ても、退職するまで手取り金額でしか計算していないので、幾ら納税したか分からないし、ひょっとすると結構な金額かもしれぬが重税感を感じないで過ぎてしまう。同じ国庫納付金でも年金の方は、例の長妻先生のご活躍で年金記録喪失が問題になって以来、年金特別便制度が発足して、生涯なんぼの年金を納付したか分かる仕組みになっている。厚労省傘下で出来悪とされている組織でもできるのだから、財務省傘下でも同様のサービスをすべきだろう。

そうすれば、小生の若い時みたい鈍感な市民でも、政治なり官僚をもっと厳しく見ることが出来たのではと残念に思う。今日から消費税が上がるし、ガソリンの価格が一気にリッター6円も上がっていたのは驚いた。それでも余り意に介さぬ市民が多いのは結構なことだが、己の血税ともなれば自ずから受け止めは違ってきて当たり前だ。他国のことは知らぬが少なくとも我が国は、年金生活者からも几帳面に介護保険料・所得税及び復興特別所得税・個人住民税を取り立てている。

これも嘗ての会社と同じで、日本年金機構なる組織が国に代わって取り立てて支給年金から差し引くシステムになっているようだ。振り込まれる金額だけしか頭に無いので、殆ど何も感じない。本当にこれで良いのだろうか?年金が支給されないのは会社が年金分を納めていなかったなんて話もある。企業の場合は苦し紛れにと、想像できなくもない。しかし湯水の如く金をばら撒いて平然としている人間を、果たして頭から信用していいものかどうか?

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