2014年1月31日金曜日

風邪かな

ごく最近のことだがマスメディアやネットでも「夫源病」なる言葉がやたらに目につくようになった。聞いたことが無い不思議な言葉なので婆さんに聞くと、大分前からある言葉だそうだ。ご亭主の現役時代は殆ど家に居なかったのに、定年になったら行く場所が無いので、一日中奥さんにまとわりつく濡れ落ち葉になると、奥さんは鬱陶しくて鬱状態になったりしてしまう病気らしい。聞けば、そんな奥さんが居ても不思議は無いのかと思ったりしている。

数日前のmixiでもこの現象を回避するために「卒婚」の奨めが掲載されていた。
読まれた方も多いかもしれぬが「夫婦の後半生は次のステップが必要。ある程度の節目を迎えたら、互いに好きなことをやるという人生にシフトして、自分の行きたいところに行って、その経験談を夫や妻に話す。そんな生活は素直に楽しいと思います。」と書かれている。執筆されているのは多分若いお兄さんかお姉さんだろうが、年寄りの夫婦生活に説教するのも小さな親切なんだろう。

成程と思いながら読んだ。しかし夫婦関係こそ人生いろいろで、友人の話なんかを聞いても婆さんの話を聞いても、皆さんそれぞれのライフスタイルに工夫を凝らしておられるようだ。しかし、どちらのご家庭でも亭主は亭主、奥方は奥方なりに若い頃とは異なる楽しみがある代わりに、異なる悩みが出てくるのは仕方あるまい。家事の分担問題や趣味への関わり方は家庭内のことだからよそからとやかく言えることではない。悩みの中で共通、最大の問題は、ご近所を観察して思うに男女を問わず健康問題だろう。

街中を歩けば買い物の行き帰りだろう、杖を頼りにとぼとぼ歩く老人の多いこと。中には道路際に腰を下ろして休む姿さえちらちら見られる。独居老人だろうか、スーパーのショッピング袋をぶら下げて歩いている男性老人もしょっちゅう目にする。病院に行くとこれまた老人で溢れている。一方で、ウォーキングをする老人も多い。朝昼夜と1日に3度街中を歩いているが、どの時間帯にも必ずウォーキングをする老人を見かける。

早朝や暗くなってからはご夫婦連れが多い。昼間に男性一人が多いのは、濡れ落ち葉になりたくないリタイアメントかな。我が老夫婦もかなり元気を装っているが、現実は二人ともあちこちに不具合が発生しつつある。加齢現象は抵抗のしようがない。ウォーキングはこちらの専売で、婆さんは家の中で密かに運動をしているらしい。互いに劣化しつつある部品を騙し騙し使い続ける方法は夫婦でも別物で、こればかりは相談しても始まらないだろう。

温度調節だけでも片や暑がり、こっちは寒がりで風邪をひきやすい。昨日、今日は変に暖かいので却ってよくなかったのか、風邪を引いたみたいだ。偕老同穴の契りを結んだ婆さんの温かい手料理でも食って早く寝ることにする。

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