2014年1月23日木曜日

都知事選・オリンピック・大義名分

都知事選が始まった。近くの選挙ボードには昼までに細川氏、升添氏、宇都宮氏の3枚のポスターが貼られていた。どう考えても升添vs細川の戦いだろう。今のところはマスメディアでもネットでも升添圧勝となっている。細川に投票を考えている身としては些か不満ではあるが、現実であれば仕方あるまい。今回の選挙に関しては、珍しく家庭内で意見の一致が見られていない節もある。亭主の方は決まっているのだが、オピニオンリーダーの婆さんがどうしても年齢に引っ掛かっているらしい。

細川氏が4年1期だけでいいとの意向も聞こえてくるので、彼に投票してほしいが素直に同意は得られない。相変わらず「亭主の名前でも書こうか」なんて言っている。政治問題について圧倒的に詳しい婆さんが何を考えていることやらだ。今朝小耳にはさんだテレビの音で、発言者が誰か特定できないが良いことを聴いた。「都知事に限らず政治家の選挙では、目的を持って選挙に臨む人を選びたい。政治家として当選するために目標を並べる人は信任しかねる。」多分発言者は小生と同じ細川氏を応援しているのだろう。

マスコミの大部分が細川氏に対して少し引き気味の中に有って、随分勇気ある発言だ。テレビ局も朝の生番組だったので制止しようがなかったのだろう。ディレクターが、後で役員から小言を食らっている可能性が大だ。升添氏の「2020年東京オリンピックをどうしても成功させたい。」なんて、オリンピックが都民の暮らしとどうすれば結びつくのか、些か馬鹿にされたように思ってしまう方が異常なのかなぁ。

オリンピック繋がりで言えば、2020年まで生きてこの世にいる可能性は大分低いが、生きていたにしても見物に出かけることは先ず無いだろう。来月開催のソチ大会も観戦ツアーが大分売れ残って、旅行会社も苦労しているとのこと。フィギャーなんかの屋内競技であればいざ知らず、スピードが勝負のスキーだけはテレビ観戦の方が圧倒的に面白い。昔、志賀高原にいたのでスキー大会はよく観戦した。応援する選手が目前を通過するのはほんの一瞬、同じスキーヤーとして迫力は分かるが、レースの全体を通して追ってくれる映像には敵わない。

NHK受信料が高いと言っても、海外まで行く旅費に比べれば安いものだ。電波なんてものも公共のもの、経済学的に言うと社会共通資本と言うことになるらしい。生まれた時には既にラジオがあった時代なので、電波もあって当たり前、大昔から存在していたような錯覚がある。ところが、オリンピックの実況放送が最初に行われたのは昭和11年のベルリン大会だそうだ。個人的には生まれる僅か4年前のこと。有名な「前畑がんばれ!」がそれだが、これも極めて実験的な放送だったらしい。

その前のロス大会は昭和7年、この時太平洋を越えて写真が日本に届くまでに要した時間は13日半。新聞各社は飛行機を持っていたようだが、太平洋横断能力はない。その航続距離内に汽船が入ったら、写真を缶に入れて待ち構える小舟に落とす、小舟は高い竿を立て、その缶をつるす。それを飛行機が引っ掛けて持ち帰る。こんな軽業めいたことをしていたらしい。昭和16年の東京オリンピックが流れて、昭和39年にやっと東京でオリンピックが開催された。

この開催は日本にとっても、また世界中が平和の祭典として祝うことが出来たのだと思う。どんなものにせよ、祭りには大義名分が必要だ。

4 件のコメント:

中chan さんのコメント...

私は、東京都民ではないので、高みの
見物になりますが、気が楽なので、
勝手な漫談をひとつ。

新都知事には責任を持って、平和裏に、
「2020年東京オリンピックを
成功させてほしい。」と思います。

私の居住する南隣接の自治体の長も、
東京オリンピック景気に便乗したい
と画策を始めた様です。

当方、昨年のメダリスト・パレードにも
血が騒ぎ、理屈抜きに駆けつけてしまい、
晴れがましいメダリストの姿を沢山目に
焼き付けてきました。

半年の間に一線を退いたメダリストも
多く貴重な、お祭りでした。

新IOC会長も銀座のメダリストパレードに
特に感銘を受けたと、個人的感想を洩ら
して居ました。  

正直言って、都知事が総花的な施策を
並べ出したら、やる気のなさの露呈で
はないでしょうか。

誰とは申せませんが、実質一点集中主義
派fの一騎打ちの戦いになるのではないかと
観戦側から見ています。

総花的に、「質問ボックス」を作り、
マトリックスを埋めて比較するのは
マスコミの義務なので仕方ありません。
どの候補も一家言ありに見えてきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

幼少には、ご他聞に漏れず、鉱石ラジオ
から五級スーパーや、電波発信機など、
見よう見まねで製作し楽しんでいましたが、

父親の幼少期には、そんなものは影も
形もなく、我々の世代が、始めて、
おもちゃの替わりに、ラジオ作りを、
始めたことが、最近判って感銘深い
ものがありました。

今の小中学生が、ネットやスマホに走るのが
良く判ります。

私のネット福袋は、安くて美味しいエチオピア
モカの珈琲豆ゲットで、ささやかな感激です。

自分には燃える聖火台の前での記念写真もあり、
「2020年も元気」は、シニアの密かな目標かも。

雑談、申し訳ありません。

senkawa爺 さんのコメント...

中chanさん
引き続いてのコメントをありがとうございます。
>実質一点集中主義派fの一騎打ちの戦いになるのではないかと観戦側から見ています。
これはその通りでしょうね。
ただ、私はご存じ細川氏側に立っていますが、周辺に同調者が居ないので困っています。オリンピックには貴兄も言われるように夢があるのも事実でしょう。「脱」と言ってもその後が見えないと、気分が盛り上がりませんかね。

中chan さんのコメント...

アンケート等による、働き盛りの東京都民の関心事は、眼の前の「福祉や子育て支援」と「雇用問題」等であり、どうやらマスコミやシニア的発想である、「東京オリンピック」と「脱原発」の一騎打ちは、ピントはずれなのかも知れません。
確かに新聞見出しで、都知事選に「五輪」と「脱原発」を併記した記事を見ましたが、働き盛りの都民の関心事ではなさそうです。我が横浜市長が待機児童ゼロの施策を成功させて、圧倒的大勝で再選されたのを横目でみれば、そのインパクトの強さは、ないがしろに、出来ないのかも知れません。
またネットでは、「なぜ、言い出しっぺの小泉さんが出ないのか?」という若い人の問いかけが、かなり目立ちます。私自身の見込み違いも感じつつ、そもそもボタンの掛け違いもありそうで、今回は、「福祉と五輪」をセットで主張する、声に張りのある人物に分があると言わざるを得ないと、感じました。門外漢が勝手を申しましてごめんなさい。

中chan さんのコメント...

2014/02/04
今日、こんな記事を見つけました。
ご参考までにご紹介いたします。

http://ieei.or.jp/2014/01/sawa-akihiro-blog140129/
★あえて「脱原発」を争点にするなら・・・
澤 昭裕 国際環境経済研究所所長
2014/01/29
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
同、国際環境経済研究所の記事
★地球の気候変動について
http://ieei.or.jp/2013/06/expl130607/
地球温暖化が止まっている?
エコノミスト誌記事が引き起こす波紋
2013/06/07 手塚 宏之
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