2014年1月19日日曜日

東京都知事選挙

昨日沖縄名護市長選挙について所感を書いたので、少し気が早いが東京都知事選についても少し書く。公示日が23日と未だ先のことではあるが、候補者は既に出そろった感がある。我が家に取っては直接の影響を持つ知事の選挙だが、老夫婦の間で珍しく意見が割れている。婆さんは現在立候補声明を出している何れの候補者も気に入らないらしい。当初は升添氏しかいないかしら、みたいことを言っていた。

しかし彼に自民党が乗ったことや、女性問題が日本人的感覚に合わないようで、やっぱり駄目だと言うことになってしまった。ならば宇都宮氏ではと聞くと、年齢67歳も年寄り臭いし、やはり支持政党が社民と共産が気に入らないようだ。小生は細川氏に投票するつもりになっているが、婆さんは年齢がやはり気に入らないらしい。いっそ究極の後出しで東国原氏でも名乗り出ないかしら、なんて無責任なこと言っているが、何れも積極的には投票する気が起きないらしい。

誰を見ても信任する気にならない気持ちは分からぬでもない。正直なところ小生も当初は選挙自体への関心が薄く、漠然と宇都宮氏にでもしようかと思っていた程度である。しかし細川氏の名前が急に出てきて、俄然興味が湧きはじめた。しかも、手を挙げた理由が善い、「脱原発」の殆どシングルイッシュ-である。応援の声を上げたのが小泉純一郎氏とはこれまたびっくりの連続で、聞けば、むしろ小泉氏が細川氏をその気にさせたとのこと。

小泉氏は人間的に植木等を思い出させるような無責任男の印象が強いので、好みのタイプではない。しかし彼の選挙と喧嘩のしかたについては評価せざるを得ないだろう。原発無くして日本の発展はあり得ないとする人と、無くても発展できると思う人の闘いとは上手いことを言うものだ。単純なので、この一言に乗ってしまっている。現在のところは未だ升添氏の方が優位に立っているようだが、これは結構な勝負になるのではないだろうか。

世間は結構単純な人間も多そうだし、他に大事な問題をどうするのか、と牽制されても、それこそ誰がやっても同じことばかりだろう。原発問題はどの候補も一様に、大事な問題であり将来減らすのは当然と口を揃えるが、逆にこちらは誰がやっても同じとはいかない。明確な違いがあり、それを小泉氏は提示してしまった訳である。有権者がどう受け止め、どんな結果に繋がるか分からないが、政権与党はかなり焦っているだろう。

シングルイッシュ-しかもエネルギー問題は地方選挙に馴染まない、と言えば言うほど自民党はドツボに嵌る可能性も高そうだ。結果がどう出るかは別としても、我が国の原発政策を見直すきっかけになることだけは確かだろう。

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