2013年12月10日火曜日

安倍内閣とマスコミのお友達関係

日曜日で臨時国会も終わり、昨日は総理の記者会見があったようだが外で忘年会をしていたので見ることは出来なかった。別に残念でもないし見たかったわけでもない。我が家の解説員も殆どスルーしてしまったようで、特筆すべき点は何も無いようだ。相変わらず聞き取り難い話し方ではあったのだろうが、日本語の用法も特に間違いはなかったようで、役人が書いた下書きを十分読みこむ予習効果があったらしいの一言だけだった。

念のため少しネットで確認すると『「この国会は、成長戦略の実行力が問われる国会である」、国会の冒頭、私はそのように申し上げました。 「成長戦略実行国会」と呼ぶに相応しい国会となったと思います。 』と仰ったらしい。勿論枕に『特定秘密保護法案がばかりが注目されましたが、』とは言っているが少し厚かましいのではないだろうか。所信表明で全く言及しなかった安全保障関連法案審議に何故か力点を置かざるを得なかった事実を思えば、内心相当忸怩たる思いではあろう。

ある意味では同情もしたくなる。フリージャーナリストの上杉隆氏のメルマガに書いてあった記事の方が興味深い。氏はやや反語的(褒め殺し?)な意味もあるのだろうが、「確かに見事な国会運営だった。衆参合わせて100時間にも満たない審議時間で成立させた特定秘密保護法、それだけではない。そのウラで一気に押し進めた「カジノ(IR)法案」の提出(継続審議)、武器輸出三原則の見直し(自公合意)など、これまで、いかなる政権でも成し得なかった政治課題を次々と進ませたのだ。」と書いている。

氏が言わんとしていることは、「 政治ジャーナリズムの敗北」とタイトルを振っているのだが、官邸が恰も赤子の手をひねるようにマスコミを操縦したことを非難しているのである。これには全く同感である。一応、言論の自由を守れとかなんとか恰好だけはつけているが、新聞社上層部が消費税課税を免除してほしいからかどうか知らぬが、政府に阿っているのは見え見えである。小泉発言なんかも似ているところがあって、言うだけなら誰でも言える。

メディアが本気で廃案に追い込む気があるなら、もっと別の道がありそうだ。テレビなんかで顔の売れた古手の記者や解説員に会見なんかさせたりしても、所詮アリバイ造りにしか見えない。民主党政権時代に、総理や幹事長を辞職に追い込んだ時の勢いが全く感じられないではないか。その意味において安倍総理は本当に強かになった。これだけ民意を無視しながら、世論調査の総理支持率はそんなに下がらない。

これもひとえにマスコミ報道が総理の意に反していない証拠ではないか。我が後輩の都知事の政治生命も風前の灯だが、これも安倍総理の深慮遠謀との噂が高い。

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