2013年10月29日火曜日

皇后陛下の談話

今週は秋晴れが続く筈だったと思うが、予報士を恨んでも仕方がない。夕べから予報が変わり、朝になると雨の可能性大と余計見通しが悪くなり、実際昼前から降り出した雨は老体にこたえる冷たい雨になってしまった。昼間は誰に気兼ねする事のないワンマンオフィスなので、エアコンを暖房に切り換えて暖まっている。これで本格的な冬になったらどうするのだろう?我ながら些か恥ずかしく思わぬでもない。

足の老化を防ぐ意味で日課にしている万歩運動も本日は取り止めて、終日ネット碁で怠惰な1日になってしまった。ブログを書くほどのニュースも見当たらない。新聞やテレビは来る日も来る日も同じようなことを騒ぎ続けているが、編集長とかプロデューサーよく我慢できるものだ。ネットの情報には余程ましなものがある。先日来数人のネットジャーナリストが似たような事を書いているが、今月20日の皇后陛下79歳の誕生日に記者クラブに寄せられたとして発表されたコメントについてである。

質問は以下の3問ある。

問1 東日本大震災は発生から2年半が過ぎましたが、なお課題は山積です。一方で、皇族が出席されたIOC総会で2020年夏季五輪・パラリンピックの東京開催が決まるなど明るい出来事がありました。皇后さまにとってのこの一年、印象に残った出来事やご感想をお聞かせ下さい。

問2 今年、皇后さまはご体調が優れず、いくつかのご公務などをお取りやめになりました。天皇陛下も今年80歳を迎えられます。両陛下の現在のご体調や健康管理、ご公務や宮中祭祀に関してご負担軽減が必要との意見について、どのようにお考えでしょうか。

問3 皇太子妃雅子さまは十一年ぶりに公式に外国をご訪問になりました。また、悠仁さまの小学校入学をはじめ、お孫さまたちに節目となる出来事が相次ぎました。ご家族と様々なご交流があると思いますが、皇室の一員として若い世代に期待されていることをお聞かせください。

当日小生を含む多くの国民は「皇后陛下はもう79歳になられたか。公務が沢山あってきついと聞くが、さぞ大変だろうな。」程度でニュースを聞き流したのではないだろうか。しかし改めて回答文を読むと、皇后陛下の頭の出来がそん所そこらの凡百と訳が違うことに改めてびっくりする。婆さんに言わせると「ミッションスクールをお出になりながら、皇太子妃の要請を受け、たった一人で2か月近い世界旅行をしながら熟慮の末、神道総本家の嫁になる決心をしているのだから覚悟が違う。」

兎に角下々の事をよくご存じで、天皇皇后は弱者に対して気遣いはしても、政治に関しては口を出さない姿勢を貫いていることは小生も普段から存じ上げてはいる。しかし20日発表された談話で皇后陛下は、5月にあきる野市を訪れた時に見た「五日市憲法草案」のことをしきりに思い出しておりました。と述べられている。これを異例または一種の事件と捉えたジャーナリストは多い。
代表的なもの1件引用しておく。以下は[高野孟のTHE JOURNAL:Vol.104]からの引用

 安倍内閣が、憲法9条の改定による自衛隊の国防軍化、集団的自衛権
 の解禁による対外戦争権限の樹立、国家安全保障会議(NSC)設立とワ
 ンセットになった特定秘密保護法の制定など、まさに「国権主義的」な
 方向への国家改造をめざして疾走しようとしている時に、敢えて自由民
 権運動から現憲法の制定へと繋がる民権思想の流れに言及して、しかも
 それを世界的な文化遺産に相応しいとまで讃えるというのは、尋常なこ
 とではない。これを皇后が独断で書いたはずはなく、よくよく天皇とも
 相談して、ある覚悟をもって発表したと推測され、ということは、現政
 権への両陛下の強烈な不快感の表明と受け止めるのが妥当である。

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