2013年3月19日火曜日

「南海トラフ」て何のこと?

暑さ寒さと言うものの、春の暖かさを通り越して暑いくらいの陽気になった。明日ハイキングにでも出かけようとも思ったが、どうも明日は天気が降り坂のようなので、無理はしないでゆっくりする。只でさえ鼻水やくしゃみが出て様子がおかしい。しかも明後日は今日より気温が10℃以上下がるらしい。寒さは苦手だが、明後日の夜は19時から銀座で高校同窓会幹事会への出席を引き受けてしまった。体調管理が難しいが、もう一息の辛抱だろう。

今日の朝刊トップ記事は「内閣府発表、東海沖から九州沖の「南海トラフ」でマグニチュード9クラスの巨大地震が発生した場合、経済的な被害は最悪で約220兆円に上るとする作業部会の試算を公表」である。これってどういう意味なんだろう?誰かが試算をするのは勝手だろうが、こんなことは殆ど小松左京のような小説家にでも任せておけばいいことではないか。

我が国では1995年の阪神淡路や一昨年の東北を引き合いに出すまでもなく、数年に一度の割合で大震災に見舞われている。もちろん日本海側であれ信越国境の山中であれ震災を経験しない、震災の恐れが全くない地方なんか無いといっても過言ではなかろう。何で東海沖から九州沖と限定して特筆大書するのか。内閣が国民に防災を呼びかけるのであれば、何故もっと素直な形で言えないのか不思議でならない。

少し前にも書いたが、地震発生のメカニズムはこれだけ科学が進歩しても明確ではなく、地震予知は不可能が世界の常識であるらしい。たまたま我が国の地震学会には偉い人がいるらしく、もう少しで予知が可能になりそうな素振りで、毎年結構な予算を税金から受け取る仕組みが出来上がっていると仄聞している。似たような例は他にも沢山あるのだろうから、そんなことをいちいち文句を言うつもりはない。

只内閣府が大々的に発表して、マスコミがそれを垂れ流す真意が、政府与党がぶち上げている国土強靭化の提灯持ちだけとすれば笑って済ましていいものだろうか。しかも昨日の担当大臣の説明では、原発は被災しない前提での試算とのことであった。現在国民の大多数が抱く不安の一つが原発への不安だろう。ここに隕石が落ちたら、テロで電源を切られたら、地震や津波が来たらどうする気なの?タイミングよくとは言いたかないが、昨日は福島第一原発で電源が落ちてしまったとのこと。

原因すら明確になっていない。こっちの方こそメディアは真剣に追及してもらいたい。巨大地震はいつか必ず発生するし、起これば悲惨な結果になることぐらい庶民は十分学習している。それに備えが必要なことも分かるが、無い袖は振れないので諦めているだけのことだ。関東大震災60年周期説も最近はとんと聞かなくなった。南海トラフなる説がいつから出てきたか忘れたが、100年に一度であれ1000年に一度であれ、何時でも何処でも起きる可能性があるのが地震だろうに。

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