2013年2月8日金曜日

日中関係 外交音痴では困る

日本では政権が交代しても、中国との関係がどうもしっくりこない。民主党の菅総理、野田総理の時も殆ど相手にされていない感じがあったが、だからと言って前政権は少なくとも喧嘩腰で中国に向き合ってはいなかった。むしろひたすら先方の機嫌を損ねまいと、やや卑屈になり過ぎたが故に、中国から舐められたのかもしれない。今度の安倍政権は日中関係の改善を重要視するようなことを言っているが、そのための積極的なアクションは何も見えてこない。

先日も書いたが、高村正彦副総理の発言では「前政権のせいで関係が悪化しているが、先ず中国が、条件を整えて来て下さいと言うのが先で、こちらから出向くつもりない。」と凄く上から目線の発言をしていた。こんな事から見ても、関係改善に向けての具体策を持っていないと想像する。そのうえ尖閣周辺で発生している中国艦艇の行動についての因縁のつけ方見ていると、全くの外交音痴なのか、意図的に防衛省の言い分を前面に押し出して喧嘩を売っているのか分からなくなってきた。

現役の外務省でさえ、相手側に何の事前連絡も無しでいきなり新聞報道はないだろう、とあからさまに防衛省と官邸を非難している。相手に恥をかかせる前に、外務省の然るべき人間がすっ飛んで行って「この事実をどのように認識しているのでしょうか?」と問い合わせるのが当然。第一中国政府だって軍は指揮下に無いので、軍が勝手にやっている公算が大なのは常識。政府が意図的にさせてことだったら、公表しますよと言えばいいのだそうだ。日本の外務省も新聞報道があって知ったらしい。

双方の外務省が大恥をかいている。今朝の報道では攻撃用レーダーの照射なんてことは随分昔からあったことらしい。如何に現内閣が幼稚かと思われかねない。これも昔から言われているが、防衛外務の両省が犬猿の仲であることは政権が代わっても何も変わっていないようだ。そこに持ってきて両省の大臣閣下の小野寺氏に岸田氏のお二方、失礼ながら余りに軽すぎないか?官僚に好いようにされているのが見えすぎる。これで戦略的互恵関係が築くが聞いて呆れる。

政権が代わったと言うことは、少なくとも3年か4年はこの自公政権で国を運営してもらわねばならない。国家運営なんて急旋回が出来ないこともよく分かっているのし、前政権が目指した方向と基本的な相違は、低所得層への配慮ぐらいのことで、外交戦略に大差があるべき筈も無いことは誰もが認めるところだろう。何処の国に対してもに対しても余り弱腰は善くないだろうが、かと言って宗主国アメリカにゴマする心算で中国に対して居丈高になるのはもっと悪い。アメリカで裏目に出ることだってあるかもよ。

0 件のコメント: