2013年2月22日金曜日

勝てば官軍はいいけれど

中国では人類の生存を脅かしかねないヤバイ物質が空気中に蔓延しているらしい。日本への影響も多大で、純白に見える雪も溶かしてみると、水底に得体のしれない黒い滓が沈殿するらしい。困ったものだが、空気の話は最近専らこのPM2.5に集中している感がある。一時話題を浚っていた、地球温暖化現象の原因とされた炭酸ガスは何処に行ってしまったのだろう?中国の映像を見ている限り、彼国における炭酸ガス排出は増加の一方ではなかろうか。

地球全体でのそれがどんな傾向にあるか?鳩山元総理が国連で高らかに発表したように、日本がどんなに削減努力をしようが、残念ながら地球全体の排出量は、少しも改善されていないのではないかと心配になってくる。本当のところは知らないのだが、未だ増加傾向にあるとすると、近年の冬の寒さは一体どう説明されるのだろう。ヒマラヤやヨーロッパアルプスの氷河が縮小している話はよく聞く。だからこそ、地球規模のことは個人的判断で断ずることが出来ない。

今年日本が異常に寒いのは偏西風の流れが平年と異なり、大きく蛇行しているとも言っている。そもそも偏西風が何故今年大きく蛇行するのか、そこを教えてほしいものだ。でも、これも意地悪な質問で、偉い気象学専門家にも答えは簡単に見つけられないのだろう。どこかでアメリカの学者だったか、雲の出来る原因すら厳密には解明できていないようなことを言っていた。

マスメディアには結果を見てから後付の解説を偉そうに述べる傾向がある。メディアの無責任さについては、受け手の我々は承知して気を付けるべきだ。地球温暖化問題についてメディアが沈静化している原因の一つにエネルギー事情もある可能性が高そうだ。原子力発電は当分見込めず、輸入に頼るガスや石油火力もコスト上昇で芳しくない。必然的に石炭火力見直しもある。それで意識的に地球温暖化問題に対して目を背けているとしたら、余りにもご都合主義に過ぎる。

どうでもいいことかもしれないが、メディアのご都合主義に関連してもう少し批判すると、スタートしたばかりの新政権を特別けなす必要もないが、ベンチャラが過ぎるのは余り感心できない。経済面で新政権への期待から円安株高になっているのは事実で、このことについては、新政権の政策の一環として評価する論調が主流を占めても当然かも。まだ何も見えない外交に関しても、新政権の意欲を積極的に取り上げるのを善しとしよう。

但し、政治報道の際、与党の先生方が慣用句にしている「民主党政権が滅茶苦茶にした日本経済立て直し」とか「民主党政権が壊した日米の信頼関係回復」を報道の枕詞に使っている。芸能番組ならいざ知らず、どんな検証や証拠を見出してのことだろうか。確かに民主党の政策には大きな瑕疵が沢山あっただろう。政治家は勝てば官軍だから何言ってもいいが、報道関係者が無責任に使うべき言葉ではなかろう。重傷を負って生命の危機に瀕している者に対してそこまで言うかである。

たまたま一昨日の新聞に「オバマ氏は野田前総理をとても信頼していた」との控えめな記事を見つけたので、少しホッとした気分になっていた今朝、又安倍訪米に関してお定まりの枕詞を聞いて残念である。日露交渉にしても森特使派遣の道筋を誰が付けたかはメディアは何も言わない。これも新党大地と民主党政権がつけた道を、新政権が引き継いで進んでいるに過ぎないことは明らかなのに、一言あっても罰は当たるまい。

2 件のコメント:

中Chan さんのコメント...

①「そもそも偏西風が何故(今年大きく)蛇行するのか、そこを教えてほしいものだ。」に関して情報を探してみました。

コリオリの力;気象予報士になるには、先ずコリオリの力を勉強し応用が利かないと駄目みたいです。

http://fnorio.com/0041circulation_of_atmosphere1/circulation_of_atmosphere1.htm
「大気大循環」

中緯度地方ではコリオリの力が大きくなり、又南北の温度差が最も大きくなるので西風(偏西風という。高度10km付近の最も速い部分をジェット気流といい風速は毎秒数十メートルになる)が主体になる。その西風が南北に蛇行することにより熱を輸送する。

http://fnorio.com/0003coliolis2/coriolis_force.htm
「コリオリ力」の説明

「コリオリ」(人名)
「コリオリ力」は、1835年にフランスの科学者ガスパール=ギュスターヴ・コリオリが導いた。

②「PM2.5」については、「煙草のけむり」が該当するらしいので、生活圏では飲食するときに禁煙席を選んで座る等、これまでの習慣を守っている程度で当面良いだろうと思っています。

③地球温暖化現象
最近は地球の「全球凍結」時代が実在したという知見も、理論や証拠がハッキリして来たせいか、寒冷化突入より、平均摂氏15度を確保している今の地球のCO2温暖効果を「様々」だという解説も、放送大学などで見聞きします。

ノーベル賞の根岸先生も、CO2は今悪者にされているが、今にCO2が大量に求められる時代が来ると予見されていました。何が新しい資源になるかは単純ではない様です。

senkawa爺 さんのコメント...

中Chanさん
こんにちわ。拙文の補強ありがとうございます。
でも、何れもが難しく、だからどうすればいいのか?また新たな疑問が湧いてきます。
特に中国の人は大変ですね。どこに居てもヘビースモーカーの隣に居ると同じなら、やけになって煙草を吸い始める子供が現れかねませんね。笑っちゃいけませんか。
昨日テレビを見ていましたら、地震についても発生のメカニズムはほとんど分かっていないみたいですね。
本当にケ・セラ・セラです。