2013年1月6日日曜日

風土の差で済む話か?

外国については観光旅行で数か国歩いただけなので、本当のところは何も分からない。だが世界中から大きなニュースはほぼリアルタイムで報じられる世の有りがたさだ。このニュースだけで推し量ると、少なくともアメリカの政府と議会は元旦未明まで「財政の壁」回避か否かを巡り、激しい攻防を続けたらしい。やっと最低の同意に漕ぎつけ、目先の崖から転げ落ちずに済んだとはいえ、崖っぷちに立ったままの大統領の表情は冴えない。

とても土日を休む陽気ではなさそうで、相当消耗しているように見受ける。中東では暮れ正月関係のない戦争が続いている国が沢山ある。中国や韓国ですら日本大使館や靖国神社の放火犯の取り扱いで忙しそうだし、尖閣には飛行機まで飛ばしてくれている。霞が関の官僚は25年度予算の編成が今月にずれ込んだので正月返上とも伝えられている。これについては少々異論があって、昨年夏以来とっくに用意しているものを、多少いじっているに過ぎないと見てはいるが、官僚の話は一旦措くことにする。

言いたいのは我が国の政治家先生の働きぶりについて、大いに不満だ。昨年の暮れには通常国会召集は今月末の26日とか28日と早々と決めたらしい。要するに1月中は機能しないと言うに等しいだろう。暮れの選挙前までは口を開けば、日本の危機は一日も待てないところに来ているみたい言い方をしていたのは何処のどいつだろうか。主には当時の野党諸氏だろうが、あの騒ぎは何だったのか。勿論マスコミも、お正月休みは己を含め既定路線で、何ら問題になることは無さそうだ。

「危機突破内閣のロケットスタート」新政権発足のキャッチフレーズのようで、そんなにテレビを見ないのにもう何回聞かされたことやら。報道する連中も気恥ずかしくないのだろうか。多くの方はご存じだと思うが、この間我が国の政治家が何をしているかと言えば、連日新年会に明け暮れているだけである。次回の選挙に再選されることが政治家の最重要課題故にお許し願いたいとのことだろうが、少なくとも小生は許す気にはならない。これで官僚任せの政治から脱却できるなら何の苦労もいらない。

同期の友人が、我が国の国会議員一人当たりの実質経費は年間5億円掛かる計算になると教えてくれた。詳細な根拠については聞かなかったし、金銭のことだけで文句を言いたくはない。選挙が終わってしまうと、議員定数削減のことが新聞にもテレビにも全く出てこなくなった。国民の前で解散の条件にした案件だから、心配しなくてもいいなら結構だ。「約束を守らないのが政治家だ。」なんて変なところで開き直らないようにしてほしい。

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