2013年1月27日日曜日

「ごはん」礼賛

昨日のブログに個人的な食事の事を書いた。婆さんが怪我をしたので朝飯をパン食で済ませていること。これが個人的には少しフィットしない感じを持っていることだ。すると今朝の朝日新聞に「糖質制限食(ダイエット)は危険」との記事が掲載されている。体重は気にしているがダイエットをしようとまでは思わないが、興味はあるので引用したい。曰くごはんやパンなどの糖質を控えるダイエットを5年以上続けると、死亡率が高くなるかもしれないとのことだ。国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科の能登洋医長のグループがアメリカで発表した論文によるものだから、信憑性はあるだろう。

この調査ではごはんやパンが同列になっているが、個人的には、やはり日本人の主食お米のごはんは素晴らしいものだと思う。昨年度まで10年以上の長きにわたり「お米」のウェブサイト管理に携わってきたので特別の思い入れもある。お米は種類や炊きかたで多少味の相違があるかもしれないが、基本的な味はそう変わらない。甘すぎず淡白で、悪く言えば自己主張をあまりしない。そしてどんな惣菜とも親和性が良く、おかずの味を引き立たせる役目も担っている。

植物であるので油っけは少ないが、良質のタンパクをを持っていて、良質のエネルギー源ではあるが、少し多めに食べたくらいでブクブクに太ることはない。少なくとも私は朝ごはんを食べないと腹が落ち着かないし、山なんかでは力が入らないような気がする。運動をしていた人に聞いた事があるが、競技間前に瞬発力を必要とする選手は高カロリーのチョコレートなんかを食べ、持久力を必要とする選手は大概ごはんを食べるものらしい。

かつて管理していたウェブサイトに、地方のお医者さんが医療の現場からとして寄せてくれた意見の中に忘れ難いものがある。20年位前と比較すると薬の効果が大分変ってきたというのだ。その先生が仰るには、特に高齢者の場合、薬を受け付ける身体の方の栄養素バランスによって薬の効き方が違って来たり、副作用の問題が発生することを実感されているとのこと。採血データの移り変わりを長年観察追跡していることから、最近ips細胞でも話題になっている細胞の分化に必要なタンパク質が重要な意味を持つことに気付かれたとのこと。

現代人の生活習慣が、このタンパク質を低下させている原因と気づき、食生活の改善を図ることの重要性に着目。お米中心の食事を研究してその結果を以下のように述べておられました。「薬の効果の増強だけでなく、癌や高血圧、不明熱 、ダイエット、心疾患、床擦れ、インフルエンザ後の脱力感など多々と改善、改善、完治する中で、私自身も、お米の素晴らしさを知りました。」お米のウェブサイトに寄せられた投書だから些か褒めすぎのきらいはあるにしても、「薬の効き方が昔と違ってきている」とのくだりは考えてみる必要がありそうだ。

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