2012年12月15日土曜日

男はつらいよ

今朝早くまだ食事の最中に上の娘から電話が来て、来週のクリスマス会の案内状を届けがてら、お祖父さんに孫の子を久さしく見せていないので、これからそっちに行きますとのこと。土曜日のパターンは9時に家を出てプールに行くのだが、孫の顔を見ることができるならばそんなことはどうでもよくなる。孫が通う幼稚園はキリスト系の教会が経営するものらしい。

昔田舎にいた頃日曜学校に通った経験があるので憶えがあるが、来週の火曜日に娘宅と我が家の中間に位置する東武東上線大山駅近くに会場を借りてするらしい。日本語もやっと少し喋るだけの年少組にも演目はあるのだろう。両親の他に祖父母もご招待しますとの趣旨らしい。今年は孫の演技がどの程度か不安なので、お祖母さんだけに来てほしいのだそうだ。

しかし年内にお祖父さんにも顔を見てもらいたいとの嬉しいご配慮で、短時間ではあったが久しぶりに娘の家族と顔を合わせることができた。水疱瘡になったとか風邪を引いたとか聞いて心配していたが、元気そうで一安心。我が家に来るとお祖父さんお部屋に大好きなプラレールと電車の模型が置いてあるので、早速その電車遊びに興じてあまり会話ができない。

最初母と一緒に我が部屋に行っていたが、娘の方が出てきてしまった。どうしたんだ?と聞くと、電車の電池が切れて電車が動かなくなってしまったらしい。交換してやればいいじゃないか。と言うと、自分でお父さんに頼みなさいと言ってきたとのこと。理由を聞くと幼稚園で、親が余り手際よく子供の意思を汲み上げることを控え、子供に意思表示をさせるよう心掛けてくださいと言われているらしい。

結局孫は出てこなかったので、暫く動かない電車で遊んでいたようだ。同じクラスでも女の子は喋りが達者な子が多いそうだが、男子は平均的に遅れ気味だそうだ。我が孫は特に遅いのだろう。余計クリスマス会で孫の演劇を見たい気持ちになるが、兎に角今年は我慢して来年まで待ってくれとのこと。男はつらい。

暫くお茶をした後、娘家族と一緒に池袋まで出かけた。孫は一寸手を放すとすぐに駆け出すのでハラハラする。しかし交差点に来ると必ず立ち止まって、「右、左、右」と唱えながら首を左右に振る。心得ているのだ。しかし、母親がその前に「とまれ!」とか「ストップ!」大声をかける。こっちも習慣みたいものだろう。地下鉄のホームで孫が黄色い線から少し線路側に踏み出すと、母親がまた大声を出して「ダメ!!」と叱りつけた。

孫が小さな声で「大きな声で言わなくても分かっているよ」と言ったように聞こえた。婿さんが手を引いて母親のところに連れた行った時、こっちを見た孫の目に涙が浮かんでいた。転んでも滅多に泣かない子っだけに余計不憫だ。「あゝ、男はつらい」

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