2012年10月28日日曜日

錯覚か単なる惚けか

高齢者が運転する車での交通事故の報道が後を絶たない。せめて自分は人様のご迷惑にならぬよう車の運転は諦めたが、住まいの関係等を考えるとそうもいかない人は多い筈。従って高齢化社会の宿命と諦めるしかないのだろう。
人生50年の時代に生まれ、図らずもか有難いことにか、古希を超え高齢化社会を目の当たりにしている。周りは老人だらけで、何時お迎えが来ても不思議はないのに、まだまだ元気そうな人が多い。

正に己もそうで、「まだ何かやれる、大丈夫」と錯覚しているのは否定できない。一人での山歩きなんか典型的な所作だ。でも婆さん曰く「あんたの山歩きは孫や家族の為になるのだから、多少の錯覚は許される。」と嬉しいご託宣だった。錯覚で迷惑なのは80歳の老人が誰も頼まないのに「何で俺がやらなきゃならんのだ。若い君たちもっとしっかりしてくれよ。」てな科白を吐くことを指すらしい。高齢者が運転する必要もないのに高速道路でスポーツカーを乗り回したら事故を起こしかねない。

政治の世界は特殊な世界だろうから事故は起きないだろう。それにつけても普通の人でも齢80ともなると、意見をしてくれる人はいないだろう。ましてや、20歳代にして天から和尚で他人様や社会のことなど何一つ知らずやりたい放題をしつくしてきた老人の暴走だから、これも敬してと遠ざけるべきだろう。しかし何故かマスコミの皆さんは近寄っていく。これが不思議でならない。それでも流石に今朝8時TBS系列「関口宏のサンデーモーニング」ではゲストの河野洋平氏が石原慎太郎氏について強烈な批判をしていた。

39歳にして自民党を飛び出し新自由クラブを立ち上げたわけだから、今にして思えば大したものだ。総理になれなかった自民党総裁と些か軽く見てきたが、今朝の話を聞くかぎりかなりまともと見直した。年齢も未だ75歳だし議員バッジを外しているのもいい。元議員のコメントを素直に聞けたのは珍しいことだった。役目を終えても見識ある老人にはそれなりの場がある。場違いの場所に顔を出すから錯覚しているだの、死に欲をかいていると言われてしまう。

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