2012年10月24日水曜日

銀ブラ

遅れていた秋もやっと本格的になったのだろうか。東京でも今朝は少し冷え込んで10度くらいまで気温が下がったようだ。町に出るとマフラーをしている人が多い。もっとも最近は真夏でもマフラーをしている人がいるくらいだから、大勢の人が安心して引っ張り出したのだろう。月初にインフルエンザの予防接種はしているが、風邪は別のものらしい。声が涸れてるような気もするし鼻水が出たりする。風邪をひきやすい性質なので気を付けよう。

昼間は秋晴れで素晴らしい天気になったので、久しぶりに銀座をブラブラと歩いてみた。気のせいか外国人が一時より少ないような気がしないでもない。とは言え中高年の人出多いのは流石なものだ。昨夜だったか今朝かは忘れたが、テレビの街頭インタビューに映ったかなり高齢の女性がイヤリングをしていたので、婆さんと笑ったばかり。ところが銀ブラをしていると、そんな女性は腐るほどいる。

銀座で昼飯となると毎回のように行くステーキ屋がある。前にも書いた事がある銀座インズ1 地下1階の素敵庵。ここの昼食時だけの特別メニュー「ビーフカレー」980円は何と言ってもお薦めできる逸品。これを食べに入ったら、カウンターの対角線上に、やはりどう見ても60歳は優に超えたご婦人がお二人が座られた。こちら同様で常連さんらしいが、メニューを開く前に先ず生ビールをご注文になっている。

こちらは毎度のことでメニューを見る必要も無く、ビーフカレーを注文する。月に一度くらいは来ているので、従業員は殆ど顔馴染みだ。それでも毎回「ご飯は大盛りに出来ますが如何いたしましょうか?」「サラダはトマトサラダですが、宜しいでしょうか?」「デザートはバナナプリンかブルーベリーのシャーペットかコーヒーがございますが如何いたしますか?」と同じ質問があって、こちらも又いつも同じ返事をするのも面白い。さて正解は?

ご婦人はビールを召し上がりながら和牛ステーキをご注文になっていた。お二人ともマフラーと軽そうな上着を脱ぐと、洒落たブラウスの胸元にはネックレス、耳には当然ながらイヤリングがさり気なくぶら下がっている。お顔は表現が難しい。「またマフラーを買ってしまった。」なんて無駄遣いを自慢しているのを聞くと、きっと普通の主婦なんだろう。どう見てもお勤めしているようには見えなかった。

他人の会話なんか盗み聞きして行儀が悪いが、聞こえるのだから仕方ない。銀座で他に感じたことは、昔は1軒も無かったお店の入り口に黒いスーツを着たお兄さんが立っている店が多いこと。全て外国の高級ブランド店。こんな入り難い店に入る客の顔を見たいが、流石に入る勇気が無い。日銀に依れば不況が一段と進んだようだし、生活保護世帯数が戦後最大と聞く。銀座を歩いている限りそんな風情は全くない。

2 件のコメント:

kiona さんのコメント...

ああ、ここですね。まだ行けてません。そうですか、あいかわらず銀座はそんな感じで。

ふと思いましたが、歳をとっても舌(味覚)はあまり衰えないとも言えそうですね。最近は足が、腰が、目が、とか言うけど、味が・・ はないですもんね^ ^ 高齢化が進んでも飲食業界はけっして暗くはないということでしょうか。

senkawa爺 さんのコメント...

kionaさん
いつもありがとうございます。
また仕事の方もお疲れさまです。
昼間一度是非行ってみてください。13時過ぎぐらいに行くのが良いと思います。一般的にはどの飲食店も大変なんでしょうが、この店の昼はすごく混んで活気があります。特殊な例かもしれません。
山で飴を舐めて、加齢のせいか唾液の出は悪くなっていると思いましたが、味覚はそんなに衰えていないような気もします。