2012年10月16日火曜日

放置できない知恵比べだぞ

台風が遥か南で又発生しているようだが秋らしい日が続いている。大雪山系には初冠雪も観測され、陽も大分短くなってきている。好むと好まざるとは関係なく季節は巡り、個人的には何事も変わらぬ平凡な1日が暮れてゆくのみだ。マスコミの報道でも、なんでこんな下らなうことを長々と追いかけるのか不思議に思うことばかり。特に競争する他紙がチョンボをしたので愉快なのか知らぬが、iPS細胞移植のインチキ話には辟易する人が多いと思う。

現在最も興味があるのは、昨日報道されたなりすまし脅迫メール真犯人からの告白メールだけだ。間違って逮捕された人が二人だけかと思っていたら、既に8月から脅迫メールは発生していて、犯人に仕立て上げられた人までいるらしい。完全な冤罪事件だと思うが、警察や検察へのマスコミの追及は何故か甘い。何でそんなに遠慮しなきゃならないのか、警察や検察とマスコミの癒着故に決まっているが、今日言いたいのは別のこと。

昨日テレビを視聴していると、心理学者の余り意味のない解説の後で、情報セキュリティーの専門家なる人が「真犯人に辿り着くのは難しいと思う。」みたいことを言っていた。一寸待ってほしいと言う気持ちだ。通信のプライバシーとか難しい問題が多分にあるにせよ、この程度の悪戯(か本気か分からないが)を見過ごされたのではたまったものではない。冤罪の多発を恐れるのは勿論だし、今後インターネットを利用する犯罪がますます高度化していくのは自明のことだ。

サイバーテロが時々取り沙汰されているように、それこそグローバルな視点に立てば、情報インフラを利用したテロとその防御に関しては国家単位で取り組む大テーマである筈。大げさに言えば、サイバーテロで鉄砲から1発の弾を撃たなくても、狙った国を無力化できるとさえ言われる。そのため国によっては軍と警察が協力して専門機関を立ち上げ研究と対応をしていると聞く。

ネット環境の整備については世界でも有数ではないかと思う我が国の取り組みは一体どうなっているのだろう?昨日の報道からすると、少なくとも警察分野ではあまり進んでいないのではないだろうか。たまたまテレビでコメントを求められた専門家が場違いの人間であれば幸いだが。つい先頃までホームページの制作や管理について仕事にコミットしていた関係で、多少ネットのセキュリティーに関心がある。

前述の通り通信のプライバシーや表現の自由など難しい問題があるのも承知だし、中国のようにインターネットが国家権力で好きなようにされるのも問題ではあろう。しかし今回程度の悪戯(?)を放置せざるを得ない程度の技術力しかないとすれば、それも大問題だろう。日米安保条約に基づいて米国の協力を仰いでも犯人は特定すべきだ。

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