2012年8月5日日曜日

スポーツ選手へのインタビュー

連日好むと好まざるにかかわらずロンドンオリンピック報道で明け暮れている。厳しい勝負の世界だから、常に予想とは異なるドラマが生まれる。どの選手にとっても4年もの間、必死にその瞬間を目指して研鑽を積んできたのは明らかだ。結果的にメダリストになって喜ぶ人、勝負の女神に恵まれなかった人、思いは様々だろうが、試合後の選手インタビューは見ていて気持ちが良い。

口惜し泣きにくれても、やるべきことをやっての結果だから言い訳だけは聞こえてこない。勝った選手は爽やか口調で周りへの感謝を先ず述べ、奢った風情が無いことは言うまでもない。オリンピック開催の直前に、アメリカメジャーリーグのイチロー選手のニューヨークヤンキーズへの移籍記者会見があった。珍しくスーツに身を包んだ彼が目を潤ませながら語った内容「即ちマリナーズの為にも自らの為にも、敢えてこの道を選んだ。」について政治評論家のテレビで田勢康弘氏が非常に感銘したと述べた。

確か目の前には民主党の若手有望株とされる大塚氏か古川氏がいたと思う。スポーツ選手のコメントは心に響くが、政治家のコメントで心に響くものを聞いたことがない。と切り捨てたが相手の政治家は何も反論できなかった。田勢氏の言うのは同感できる。政治家のインタビューがどれをとっても心に響かないのは、やっている事がインチキ臭いことばかりだから仕方がないのかもしれない。まともな質問であれば、殆ど間違いなく言い訳に終始するのだから、聞いていられないのは万人共通の思いだろう。

こんな話題に政治家を引き合いに出したのは失礼だった。兎に角今度のロンドンオリンピックでは、日本人選手が善戦健闘していると思う。勿論、体操団体や柔道のように期待されながらも、と言いう選手が無いわけではない。しかし勝敗は「時の運」もあるし、ルール変更に対応が追い付かなった日本国全体の問題もあるだろう。我が家では、オリンピック柔道なんぞは、日本の柔道とは別物として考えるべきとの事で意見が一致している。

昨日の水泳400メートルメドレーリレーで男子が銀、女子が銅と男女ともにメダルに受賞したのは嬉しいことだし、何と言っても選手にとって素晴らしい有終の美だった。特に男子平泳ぎの北島康介の頑張りは圧巻だった。中高年の小父さんたちに大きな力を与えたことだろう。水泳だけでないかもしれない、個人が戦っているように見えるが、全て周辺で実に多くの人が支えあってチームが組まれ、それが一丸となってパワーを発揮していることを学んだ思いがある。

今日からまだ後半戦が残っている。暑さを忘れさせてくれることを願ってやまない。

2 件のコメント:

しあわせさがし さんのコメント...

さすがに最近のインタビューの受け応えも練れてきましたね。
若いながら大人の感性を感じます。
それに比べて・・・言わずもがなデス

senkawa爺 さんのコメント...

しあわせさがしさん
いつもコメントをありがとうございます。

>それに比べて・・・言わずもがなデス
本当に「馬鹿」としか言いようがありません。