2012年7月15日日曜日

政界の行く末?

連立野党なんて変な日本語は無いようだ。しかし自公の野党連合は、ものの見事に与党民主党を内部から崩壊させることに成功した。誰の手柄にすべきか知らないし、個人的には残念であるが、あっぱれと言う他あるまい。内部から分裂崩壊を始めた組織が再生するとは考えにくい。飛び出た小沢新党も何を考えたか理解しかねるが、衆議院37名中次回選挙で生き残るのは一桁と言われている。

今朝の報道によると、民主党では離党者のために空いた選挙区には新候補を擁立する方針とのこと。これも尤もなことで誰にも反対できない。しかし現在落選中の野党陣営からすれば、現役が新党に移行して、ただでさえ苦戦するであろうところを、昔ならば同士討ちの形で一方の敵が足を引っ張ってくれる話だから、楽勝ムードで笑いが止まらないかもしれない。鳩山グループも離党はしないと言っているが、野党からするともっと揉めてほしいところに違いあるまい。

次回選挙は旧民主党系議員が大量に落選して、自民党が大勝することになる(勝手な予想)。参議院が少数与党であるにしても、衆院での再議決で何事も自公の思うがままになると、どんな世の中になるのか?政権復帰のお祝いムードに乗って景気が良くなれば結構なことかもしれない。己にとって何の不都合があるのか、根がお目出度いので己に不都合なことを想像できないのだ。自民党の石破茂氏に言わせると「国民の生活が第一なんてふざけている。政治家は誰だって国民の生活を第一に考えているのです。」

ならば、何も心配することはない。早いとこ選挙をしてもらって政権交代をして貰おうではないか。一点引っ掛るのは、政治家の諸先生方が昨日まで同志だ仲間だと言っていた人間を、党派が分かれた途端にどうしてああまで悪しざまに罵るのか。人によって違いはあるかもしれないが、小沢氏から離れた石破茂氏と小池百合子氏特にその傾向が顕著である。今度は民主陣営と小沢陣営で罵り合うのかと思うと些かうんざりする。

結局のところ、また財務省や検察の官僚主導世の中になり、政治家は単に国民向け振付けられた木偶となり下がる危険が多分にありそうだ。問題はこの20年の間に官僚の質が大きく落ちていると聞く。現在の政界の凋落傾向から世の行く末を考える時大きな問題であるが、この官僚の質的問題を指摘する声は未だ出てこない。ここ数年俄かに政治に関心を持った者として残念でもあり、心配でもある。

2 件のコメント:

渡辺一樹 さんのコメント...

官僚の質が落ちるという事は国の衰退を意味しますよね。

谷垣(保守:自民党)+野田(保守:民主党)という組み合わせが、連立であるかどうかというテーマと、
谷垣(保守:自民党)+公明(保守:創価学会)という組み合わせが、連立であるかどうかというテーマと、
色々複合的に複雑な軋轢(業界票を含め)があるからこそ、党派分裂後の罵り合いというのが、過激になるのでは無いでしょうか。

小沢さんみたいな政治家を、自分の世代(30~40代)で排出できるか否かというテーマも重要ですが、
日本の政財界は、キャスティングボードの握り合い奪い合いが成立している分だけ、他の先進国と比べてまだマシと言うか。
不満の捌け口が国民として存在しうる恵まれた現状に甘んじる事無く、自分達の生活を守る為の意気投合が、我々庶民(富裕層では無い人達全て)に求められる当たり前のテーマであるべきと言うか。

個人的には、自民党(石破さん)ファンです。国境線(日本の場合は特に排他的経済水域)に対する厳しい捉え方やものの見方を適切に提言できる人が足りないのも気がかりですが、

政権交代以降、曖昧にされてきた内外全てのボーダーラインの再構築に躍起になってきた民主党が、結果的に自民党のこれまでのボーダーラインを踏襲する結論になる経緯が、日本の官僚の質を裏付ける評価と言うか、

日本の上院に当たる参院がぐらつく時代が来る前に、優秀な人材が適切な選抜を受けられる時代に見合うシステムへと刷新される必要性は、日々高まっている、そのように感じていますが、どのようにお考えでしょうか?

senkawa爺 さんのコメント...

渡辺一樹様
コメントをありがとうございます。

>優秀な人材が適切な選抜を受けられる時代に見合うシステムへと刷新される必要性は、日々高まっている、

これが重要な事です。

優秀な人材が多いといわれる民主党が何かやろうとすればするほど、アリ地獄に落ちるかのように嘗ての自民党のようになっていってしまった現実があります。
そこで貴兄がその必要性を指摘されているシステムの具体案を示す人が現れてくることを切に願っています。

初めてコメントを頂いたように思います。間違っていたらお許し願います。年齢的にも私よりはかなりお若いようですので、非常に感激です。因みに貴兄は自民党(石破さん)ファン、私は小沢一郎ファンと180度異なりますが、これからもよろしくお願いします。