2012年7月12日木曜日

論理破綻「無駄は無かった」

嘗て民主党が政権交代の前にしてこういったのは覚えている。「国家予算は一般会計・特別会計を合計すると210兆円近くなる。我が党が政権を取った暁には、これを組み替えて16兆ぐらいは軽く捻出してみせる。」もう3年も前のことになるが、このセリフは「野党であったので実態が分からず、心ならずも嘘をついたことになる。」と民主党自身が認め、世間一般にその論理が定着してしまった。

新党を立ち上げた小沢一郎氏だけは未だ未練がましいことを言っている。てなところが相場のようで、小沢氏の新党人気もあまり盛り上がってこない。民主党は不満分子が出て行ってくれたので、気分的にもさっぱりして、政党助成金やら何やら余裕が生じているのか。野田総理のカラー写真入りの見事なダイレクトメールを頂戴した。今後ともご支援願いますとのことだ。総理直々のメッセージは初めてのことだし、我が家に来るくらいだから千万通単位で発送されたかもしれない。

しかし素直に「はい、任せてください。」とは言いにくい。小沢氏の肩を持つわけではないが、本当に予算をカットできる無駄は無いのだろうか?民主党のダイレクトメールは別にしても、都から来るのか国から来るのか知らないが、健康保険料のお知らせとか介護保険料のお知らせとか年金額の変更についてとか、毎年似たような通知が何通も来る。この手間とコストは相当な額に登るだろう。サーバーがアタックされては困るが、この情報化時代に相応しい合理化だけ考えても、予算カットの余地は多分にあるように思う。

こんなのは些細なことだろうが、眠っていた新幹線とか高速道路の着工を決めたのはどういう神経なんだろう?今にも国が潰れそうなんで増税をお願い!と言う舌の根が乾く暇もありはしない。常識的に考えれば完全に論理破綻している。考えるに予算の無駄なんて16兆円どころではないかもしれない。定着しつつある国家財政の危機説の陰で、財政の破綻なんてことも本当はあり得ないと信じている輩が政府の何処かにいるのだろう。正直なところ何を信じていいか分からない。

老人健康診断の通知が来ている。この春は脳神経がおかしかったお陰で、あらゆる診断を受けてしまった。これ以上無理して病気を発見する必要が無いので受けないつもりだ。医療費支出30兆か40兆のうち10兆円以上が老人医療関係とのこと。95歳で手術を受けた宮様を悪く言うようで恐れ多いが、人間は単に長生きすれば善いと言うものでもあるまい。健保での検査なんかいっそ全廃してはどうだろう。病気が増えて医療費負担が増えるのか?逆に医療費支出が減ることに繋がると思うのだ。平均寿命も少し短くなれば余計ハッピーではないか。

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