2012年2月15日水曜日

春よ来い

今年は例年よりかなり寒いせいか梅の開花が随分遅くなっているようだ。東京では今週になって開花が発表された。例年か昨年か忘れたが、比較して1か月遅れとの事だ。天然自然の歩みはいつも悠々たるもので変わらないと思っていたが、結構なばらつきがあることを初めて知った。しかし結局は冬がいつまでも続くものではない。季節が巡り、嬉しい事に今日あたりは大分春めいてきた。

朝の来ない夜は無いし、春の来ない冬も無い。年が明けても嬉しいニュースが少ない昨今ではあるが、やっと日本人的な楽観を思い出すに至った。民主党の政権運営が不安定のせいだろうが、自分の将来に希望を見出すことが困難になっている人が多いとのこと。確かにその通りかもしれない。昨日グリーンジャンボ宝くじの売出日のニュースを見たり、街で宝くじ売り場の行列に出くわして思った事がある。

買う人の非常に多くが数千円単位、或いは万円単位で、売り出し初日に競って買っている。婆さんに言わせると、「購入枚数が10枚以下なんて事は先ずないそうよ。」小生は宝くじ購入は一種の無駄遣いと考えるが、これが的を射てるかどうかは分からない。言えるのは、不景気で先行きが不安な人は宝くじなんか買える筈がない、との確信だ。テレビの映像でも、実際の目撃でも長蛇は殆ど年輩の方である。

宝くじを財布にお札のように仕舞い込み、春を待つ気分になれる人は幸せだ。無駄遣いと切り捨てたが、幸せを祈るために態々伊勢あたりまでお参りに行くのと、どちらが無駄か。他人の悪口を言える立場にない事に気が付いた。
テレビを見ていると、若い人は宝くじに幸せを求める人は少ないようである。
これも健全でいいなと嬉しかった。

東北の被災地などで「仕事が無い」との報道が定番のように流される。しかし実際に聞いてみると、「就職先に不自由はないです」と答えてくれた若者が近くにいる。別に一流の学校を出たわけでもなく、商売が好きなのか、いろいろな職業を転々としている。結構明るく話してくれた。年寄りは宝くじに楽しみを求めるくらいしかないかもしれぬが、それはそれで結構な事として、若い人にはもっと別の将来が見えているのだろう。

政権がふらついているせいで、政治の世界も混沌として、普段聞けないような雑音が入り混じって面白い。憲法を変えて参議院廃止とか、国民総背番号制導入とか、小生は大賛成だが若い人はどう捉えているのだろう?聞いてみたいものだ。

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