2011年10月20日木曜日

片思いだったのか

昨日で国会議員の遅い夏休みが終わり今日から国会が始まる。あの学級崩壊にも似た議論の名にも値しないバカ騒ぎが演じられ、それを喜んで煽るマスメディアの無責任な解説を聞かされるかと思うと些かうんざりだ。でも考えてみれば、少なくともこの連中を国会に送り込んでいるのは小生であり、国民全体に他ならない。メディアの問題は少し置くとして、彼等先生方に国の命運を預けているのは己の選択だと思えば諦めるほかあるまい。

書店には”現政権が日本を滅ぼす”てな調子の本が沢山並んでいる。立ち読みする気にもならないが、「それならお前がやってみろ!」だ。確かに、政権交代があった2年前には、氏素性も知れない民主党候補者に投票して、民主党政権になれば何かが変わり、日本が少し明るくなるかもしれないと思ったりしたのも事実だ。そして、この期待が幻想であり、見方を変えると期待を裏切られたとも言える。

これは騙した民主党が悪いのか、騙されたこちらが悪いのかも考えて見なくてはいけない。野党はマニフェストなるものが疑似餌で、国民を騙したみたいことを言う。しかし、少なくとも小生は騙されたとは思っていない。第一最初からマニフェストなんかろくに読まなかったか、読んでも書いてあることが実現するとは思わなかった筈だ。何を期待したかについては人によって違うのだろうが、小生が最も期待したのは次の点だろう。

即ち政治のありようが変わり、政治が国民に近くなる、換言すれば政治の透明化が進む事だった。勿論結果的に自公政治に比べれば国民(即ち小生)が豊かになり、小生が希う様な明るい政治が始まるだろうと思ったりしたものだ。思い込みの最たるものだ。生徒会長の選挙ででナンバーワンの女性に投票したら、彼女は俺のことを好きになってくれるか、或いはなんでも願いを聞いてくれるか?そんなことはあり得ない。

民主党だってマニフェストで国民を騙せるとは毫も思わなかったろう。しかし現在のところ、約束が果たせそうにない部分が沢山出てきているのは否定もできまい。では騙された形の小生が馬鹿だったり、悪かったのか?そうとも言い切れない。善きにつけ悪しきにつけ現政権の失敗やご粗末が明らかになり、官僚の問題、三権分立の問題などがある程度明らかになりつつある。これがある意味で政権交代の大きな効果と考えれば、そう腹も立たずに済むではないか。

具体的政策においても政権交代で良かった事もたくさんあるだろうが、残念ながら小生には未だよく分からない。キモは官僚をいかに使いこなすかに尽きるように思うが、ベストの使い方がまだよく見えてこない。自公政権に戻ったら少しはぎくしゃく感が軽減されるだろうが、再び役人天国になってギリシャやイタリアのようになる危険が生ずるのではと、妄想したりしている。どっちに転んでも大差が無いだろうで、政治に対して無関心になるのが一番の不幸かもしれない。

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