2011年10月18日火曜日

よくも懲りずにと言われたが

今日は日記を書くのを止そうと思ったが、寝込んでいる訳ではないのでやはり少し書いておく。先ほど歯医者から帰ってきたばかりだ。元々歯が悪くて40代の初めには下の奥歯3本が欠損していたくらいだ。今から30年前大阪在任中であったが、この奥歯を当時最新の治療法であったインプラントで治療した。京セラが人工骨を開発したとの事で、20年は保証しますと言われた記憶がある。当時のインプラント治療はかなり雑駁で、顎の骨にドリルで穴をあけ、人工骨の棒切れを差し込んで歯を被せるだけだったようだ。

20年保証どころか、穴を掘るのも目分量で、ドリルの先が神経に触れてしまい、事後ずっと下唇にしびれが残ったままになった。半年ほどは歯医者がアリナミンを出してくれたが、治るはずもなく馬鹿馬鹿しいので歯医者に通うのも止めてしまった。結局この治療は20年くらいしか持たなかったので、ある意味では治療にあたった大阪の歯医者の言った事は正しかった訳だ。結局数年前に東京医科歯科大学 でこの歴史的遺物である人工骨を大騒ぎをして抜いてもらった。

その後については、顎の骨に空いた穴が埋まるまでは少なくともインプラントは不可能と言われ、暫く放っておいた。しかし更にその隣の犬歯までが悪くなってしまい、奥から5本歯無し爺になってしまったのが今年の6月の事だ。取り敢えずは義歯を作ってもらったが不便で仕方がない。歴史的遺跡だった穴もだいぶ埋まっていたようだし、意を決して再度インプラントに挑戦する事にした。今度はインターネット等で慎重に調査をして、池袋の歯医者に行って相談してみた。かなり繁盛している様子なので、やや安心して相談すると、3本チタン製のインプラントを埋め込めば義歯5本分はカバーが可能らしい。

30年前に比べれば技術も相当進歩はしているだろうし、前回同様20年しかもたなくても、20年後に心臓が動いている可能性の方が低いだろう。歯医者の対応も30年前とは随分異なり、相当慎重だ。最初に完治まで1年を覚悟してくれと言われた。前回は2,3回通っていきなり手術をしたような気がする。現在はインプラント自体が2段構造になっている。先ず顎にスクリュー状の受け口だけ埋め込んで、しっかり骨に同化させてから上部の歯を構築していくらしい。今日はその下部構造の手術だった。

3時に診療台に上がって解放されたのが4時45分、麻酔が効き始めて口を開きっぱなしだったのが1時間15分位になるのではなかろうか。帰宅して鏡を見ると、奥歯5本分の歯茎は上が削られて白いものが見えている。多分これが骨で、それを取り囲むように黒い糸が巻きつけられている。見るからに気持ち悪いし、麻酔が切れてきたようで、口の中が痛くなってきたので日記もここまでにしよう。

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