2011年7月13日水曜日

暑さ対策

今年は梅雨明けが早かったので、今から夏場の水不足が懸念されている。押し寄せる津波も困るが、水が無くなるのも難儀だ。「停電」とか「断水」は死語のようなもので、コードを繋いでスィッチを捻ると電気は来るし、蛇口を捻れば水は必ず出るとしたものだ。春先の計画停電騒ぎは幸い免れたが、それでも懐中電灯や電池式ラジオを買い込んだりした。これから先、暑いさなかに本当に停電・断水になったら暑さ対策は大変だろう。

子供の頃は夏場になると、家の戸障子の殆どは網戸に代わり、その網戸でさえ夜も空け放って蚊帳を吊って寝たものだ。懐かしさえ覚えるが、今や庭もろくにない東京で、そんな風流が出来る筈もない。狭い家の中で裸同然のあられもない恰好をして、蚊やり線香を焚きながら団扇を使うぐらいが精一杯か。あられもない恰好さえも、家と家が隣接している東京ではなかなか難しいだろう。

断水対策には、狭い庭に井戸を残しているのを奇貨として、飲用に不適とされている井戸水を使用せざるを得ない。飲用に不適とされても、一度沸かせば飲めぬ事もあるまい。しかし、この井戸も随分前に手漕ぎのポンプを取り外して、完全に蓋を閉めて電動のポンプに替えている。停電になれば使用不能になるので、通電している間に汲み置きをする必要がある。これでも未だましな方で、近所で井戸を残している家庭は少ないようだ。

大騒ぎにはなっているが、実際に「停電」とか「断水」は発生しないと思うし、そう願う。停電・断水はないのに最近は熱中症事故が盛んに報道される。熱中症なる言葉が頻繁に報道されるようになったのは、平成に入ってからの事だろうか。昭和の後半から文化生活を謳歌してきた人間の方がヤワになっているのかもしれない。自分自身を考えても、停電・断水が当たり前の時代を経験しているわりには暑さ寒さにめっきり弱い。代わりに反マスコミ(宣伝)の図太さだけは身につけた。以下は皆の衆に聞いてほしい話。

我が家ではエコも節電節水も関係無く、必要性を感じるままに電気も水道も使っている。一般消費者を対象に節電を呼び掛けるのは電力会社のご都合主義による宣伝にすぎない。お年寄りは無理な節電をせず、熱中症予防に気を付けてください。なんておためごかしを言っているが、ふざけた話だ。特に夜なんか電力は余っているから、「一般家庭では、暑さ対策に電気をどんどん消費してください」が本音の筈。問題は14時から17時頃までのピーク時に、生産ラインを稼働している企業に如何に安定供給をするかが問題なので、我々庶民は関係無いのだ。

生産者側も「電力の安定供給が確保されないなら、生産拠点の海外移設を検討せざるを得ない。」と気取った事を言うが、何処に行けば日本のように電気が安定供給されると思っているのか。無い事を承知で、互いに宣伝合戦をしているだけだ。一種馴れ合いの三文芝居を見る気がする。

何処まで行っても個人消費者を馬鹿にする、公社公営企業の体質が抜けない電力企業だ。但し、渇水は電力不足とは異なる話、天気次第でどうなるか分からないが、今年は首都圏でも発生する可能性があるらしい。この対策は別途真剣に考えてみたい。

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