2011年3月8日火曜日

マスコミの決まり文句

「与野党に問う、国民生活のために今何をすべきか」
予算関連法案を修正してでも、国会を通して予算の成立を図るか否か、天下の一大事とばかりに叫ぶマスコミの常套句に、耳にタコが出来そうだ。与党は何が何でも通したい。野党はどうしても解散させたい。双方ともに国民のためと称している。なんで疑問符付きのメッセージしか出せないのか?

馬鹿馬鹿しくて話しにならない「マスコミこそ、今何をすべきか」を問いたいものだ。二股膏薬だから攻めぎ合いを見ながら日和ってるに過ぎないのがありありだ。本当はどっちに転んでも大した事は無いだろう。1年半前の政権交代以降、日本の政治が機能していない事が徐々に明らかになりつつある。

新政権が政策の方向転進をを図ろうとすると、一見野党が衆参のねじれを利用して抵抗しているように見える。しかし本当に抵抗しているのは官僚組織だそうだ。確かに政党間の政策の違いなんか何も無いではないか。新政権は旧政権の政策に大幅に歩み寄り、野党は歩み寄られたら歓迎するどころか、与党のマニフェスト違反を声高に咎める。

元々大した志の無い似た者の政治家同士だから、政党間に大きな政策の違いなんかある筈もない。たまたま新政権は公約を実行しようとして、半世紀の間自民党とのもたれ合いで好き勝手にしてきた、霞が関官僚の聖域に政治家が少し口をはさみ出した。そして官僚との軋轢が生じ、政治の混乱がもたらされた。霞が関官僚はこの構図を誰よりも喜んで高笑いしているに違いあるまい。

現政権が続けば、国家の問題点はより明らかになるだろうが、官僚との戦いも続き、混乱が後2年半は続く。一方政権交代2年足らずで選挙になれば、野党は混乱が収まるような事を言う。しかし、嘗てのように官僚とのもたれ合いで、互いに不都合な所を国民の目から覆い隠しながら、安定した政権運営が可能だろうか。

たった1年半でこれだけ騒ぎになったのだから、もう元のもたれ合いには戻れずに混乱が更に長引くだろう。国民の一人である小生にとってはどっちに転ぼうと大差はなそう。所詮目下の政治なんて、官僚保育園のお遊戯発表会にしか思えなくなってきた。さくら組もばら組も先生がいなければ何も出来ない。

政党は問わぬが、官僚を統制する能力を持った真の政治家又は政治家集団の出現を期待してやまない。

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