2011年3月3日木曜日

雛祭り

「雛祭」には何かほのぼのとした暖い響きがある。しかし今日は真冬並みの低温と北風だ。何故か最近は雛飾りを屋外に飾って通行人に見せるイベントが流行っている。お雛様を座敷に飾って、お袋さんが手作りのちらし寿司でも食べながら娘さんの成長を家族で祝い、今後の幸せを祈る家庭が減っている証拠だろう。高齢化社会では、物置の片隅に放っておかれている雛飾りを、せめて一年に一度くらい何処かで日の目を見せてやりたい、と言う年寄りの気持ちも分からないではないが。この事にはほのぼのとは程遠い違和感を覚えるのは天邪鬼だろうか。

世界各国にも子供の成長を祝ういろんな儀式があると思うが、外国事情は不明にして何も知らない。雛祭りや端午の節句は本当に微笑ましい日本の文化だ。女の子と男の子を区別して、日を異にして祝うのも日本独特ではないだろうか?尤も昔はどこの国でも社会的役割は性別に区分されていたろうから、子どもの成長を祝う儀式等についても、男女区別がある方が自然かもしれない。男子の場合は小学校に上がる年頃には本人も親達も感激が薄くなるだろうが、女子の場合はお嫁に行くまでお祭りの意味がありそうだ。

我が家は既に娘二人が片付いているので、すっかり雛飾りとは縁遠くなった。孫は全て男子なので、40年前に1か月分の給料以上の大枚を叩いて買った雛飾りも、今や押し入れの奥深く段ボールの中に押し込められたままだ。

2 件のコメント:

社長 さんのコメント...

初めまして、ひょんな事から、貴ブログ拝見させて頂きまして、おもしろくて読みふけってしまいました、文才の無い私には、とても眩しく感じられる言葉の数々、勉強になります、時々覗き見させて頂きます。

senkawa爺 さんのコメント...

社長さん
初めまして。
拙文をお目にとめて頂き、且つコメントして頂きありがとうございます。
これからも時々コメントを頂ければ幸いです。