2011年2月15日火曜日

定番「孫の自慢」

歳をとると孫の自慢と病気の事しか話題が無くなるそうだ。全くその通りだと思う。だから今日も昨日に続いて孫とスキーの話を書く。この日記を愛読してくれている友人に面白い人がいて、時々楽しい情報を提供してくれる。今月に入って彼が教えてくれたのが和尚の法話だ。京都高台寺の円徳院の後藤住職の説教である。1回1~2分で60数話の説教がyoutubeにアップされていると教えてもらった。

http://www.youtube.com/watch?v=EhKYIB_Qo6E&feature=channel
暇のある方は是非上記のURLをクリックしてみてください。更に見ようと思えばyoutubeですから、関連でどんどん進めると思います。

話しが逸れるが、我が家の墓は父が長野の禅寺に用意してくれている。従って小生はそこに葬ってもらえれば良いのではと思っている。しかし東京で彼岸に渡る可能性が高いので、葬式がどうなるかは分からない、残る人が決める事だろう。ま、その程度で仏教徒と言えるとしたら、小生も仏教徒の一員ではあろう。その事は別にして、円徳院の坊さんの話を聞くと、仏教と言う宗教は日本的で良いなぁとしみじみ思う。

何が良いって、難しく無いのが一番だ。教典や教義が無い訳では無かろうと思うが、この説教には一切出てこない。気が遠くなるほど昔、聖公会の日曜学校に数年通った事があるが、少なくともキリスト教の説教には聖書が付き物だ。イスラム教に至っては1日に5回礼拝をとか、アラビア語でコーランを丸暗記とかしなきゃいけないようだ。只でさえ勉強嫌いの小生には向かないに決まっている。

厳格な仏教徒には「これをしなさい」とか「何をしてはいけません」と言う事があるのだろう。しかし、この説教はあまり堅苦しい事を言わないので、気楽に聞けるし胸に落ちる良い事を言っている。中に「子育て」について話している回があった。内容は実にシンプルで、留意すべき事は「強く、逞しく、優しく、思いやりのある子に育てなさい」「そして我慢をする事を教えなさい」だけである。

何時かここに書こうと思った所為もあるが、思わずメモを取ってしまった。冷静に考えれば、どんな宗教の坊主でも似たような事は言うのだろう。仏教は「当たり前の事を当たり前に」が基本だそうだが、偉そうな坊さんが厳かにのたまうと有難く思うから不思議だ。

そこで孫とのスキーの話に戻る。今回こんな事があった。小生が後ろの孫に振り向いた時、横からスピードコントロールを失った女性が突っ込んできて、相手も小生も板が2本とも外れる大転倒をしてしまった。気が付くと孫が駆け寄り「お祖父ちゃん大丈夫?」と健気に散乱した道具を持ってきてくれる。更に相手の女性にもスキーを履くのを手伝ったりして、実に優しく労わっている。それを思い出して、今回のスキーは厳寒の中で我慢も強いられたし、和尚さんの説く子育てにはピッタシだったと自画自賛をした。

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