2011年2月10日木曜日

難しすぎて分からない

いつも夜9時からのNHKニュースの前半30分程を婆さんと一緒に見ながら、ワーワー言って楽しんでいる。意見は大概一致しているが、珍しく昨夜は不一致と言うか、こちらが無知なのでご教授いただいたと言うか。テーマは「年金」

面倒くさがりの所為もあるだろうが、我が家の家計でさえどんな危機的状況にあるのか、それとも残り少ない人生の将来について、もう心配が無いのか、全く分からない。自分勝手に後者だと思っているが、婆さんの話では「とんでもない、もっとしっかり稼いでもらわなくては。」との事。まして国家の財政なんて、中途半端に読んだり聞いたりしても、理解が及ぶ筈もない。

お上のお情けでもないが、夫婦ともに年金を頂戴し、もうそろそろ申告時期だが、逆にそこそこの税金は納めさせても頂いている。全てはお上が決めたままで、前政権も現政権も余り変化が無いように思うし、気に食わないからとしても抵抗の術がありようもない。毎日流れてくる国の予算審議の模様は、何か自分とは無関係の話のようで空しい限りだ。

ただ個人的には、毎月25万円弱の年金を貰うのは有難いと思っている。年金を貰い始めてもう10年ちょっと、トータルすると既に3千万円近い。サラリーマン時代に納めた年金保険料がいくらになるか知らないが、そろそろ元は取ったのではと思ったりもする。しかし昨日婆さんと話をしていると、我が家の大蔵大臣だけあって、考えている事が少し違う。年金制度に批判的なのだ。

曰く「若い人が年金未納をするのは良く分かる。これからは給付金額が下がる事は間違いないのだから、そのくらいだったら個人で銀行か民間保険に積み立てて、それを取り崩す方が賢いかも。」因みに婆さんが今いくら年金を貰っているか聞いたがはっきり記憶していない。確か年間20万円ちょっとだったような気がする。

こっちは総理大臣同様全く疎い話なので聞いた。「月々徴収される保険料は幾らなの?」「14,000円よ。」「へえ~、仮に20歳から60歳まで40年積み立てても600か700万円、そんな少ない額でも個人でやった方がいいのかね。」「そうよ、第一今でも年金は60歳から貰えないのよ。その上現代の若い人たちなんか人口が減るばかりでなく、私たちのように長生きできる筈が無いじゃない。」恐ろしい事をこともなげに仰る。

若い人の実態どうなんだろう、婆さんが娘たちに未加入未納をけしかける事は無いだろうが。政権をどちらが握ろうとどうにもならないと思っているのだろう。気持ちは十分すぎるほど分かる。昨日の党首討論なんかまるで八百長だ。谷垣氏の言う意味ではない、与野党一緒になって財務省の代弁をしている。今後も世論調査の度に「支持政党なし」の比率は上がるに違いない。

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