2011年2月7日月曜日

中学校の同窓会

土曜日に自分が幹事役で中学校の同窓会があった。首都圏近郊と言っても遠くは長野県の八ヶ岳山麓、埼玉県秩父、茨城県筑波、神奈川県の逗子や横浜からも態々駈けつけてくれた友もいて総勢21名、賑やかな会となった。小生も久しぶりの昼酒ですっかり気持ちよくなってしまった。こういった会に出席してくれる人たちは、気分的な高揚もあってか皆元気そうだ。三々五々の塊になって随所で大いに話が弾んだ。

昔話もあるが、時局に関する話題が多いような気がした。今の70歳は国内外を問わず時局をよく見ているし、正直なところ小生もそうだが、実際半分現役で直接仕事に関わっている人もいる。中には先日エジプト旅行をしていて騒乱のデモに遭遇、「ほうほうの態でローマに脱出できた」なんて話から「自分もイラン革命のときJALの救援機が来た時はうれし涙が出た」なんて話とか。

先日南アフリカから帰国したばかりの友は「リン鉱山からレアメタル抽出のプラント建設に関する調査」だそうだ。オペラ好きの友は病が嵩じて、昨年ザルツブルグまで行ってきたとの事。大抵の人は少なくとも今までのところ、外国旅行をそんなに苦にしないらしい。小生は言葉の不自由さと食事の選り好みでどうも苦手だ。なかに一人、大学教授が長く毎年のように世界を駆け巡った友人が「そろそろ旅行が億劫になってきた。今年あたりから少し控えたい。」ともらしてくれた。

そうである、70歳にもなればくたびれてきて当たり前。医者の友人が二人参加してくれたが、「人間は高齢者になるとやがて死ぬのが運命、徒に逆らっても何ともならんよ。」と語ってくれたのが妙な救いだ。80、90になっても現役で殊更に頑張っている人が医者の世界でもいるらしい。その世代、或いは我々世代でも脳がスカスカになってくるのは防ぎようが無いらしい。脳の中心部分に刷り込まれている知識をベースに能書きを言うのは、老害以外の何ものでもなさそうだ。友人はもう直に診察を止める決心をしているらしい。

小生はここ数年、老化に逆らって相当無理して頑張ってきたつもり。しかし医者の友人の話で、頑張りすぎるのも如何ものかと、急に考えが変わってしまった。この辺が単細胞の真骨頂だろう。彼曰く「皆元気そうにしているが、みな病気持ちだよ。それを薬なんかに頼りながら、なんとか表面的につくろっているだけさ。」言われてみればその通りだ。図星をさされた感があるが、名医からすれば診察なんかしなくてもそんな事は分かるのだろう。

こちらが自慢したい孫の話は殆ど出なかったのが残念だが、中には坊さんの娘さんもいたし、本物の牧師さんもいた。お墓の話もあったし、ボランティアでしている学校教育から為替やTPPの話まで、物凄く幅広い話を聞けただけでも楽しい集いだった。

2 件のコメント:

tak さんのコメント...

やはり付属は違う。

senkawa爺 さんのコメント...

takさん
コメントをありがとうございます。
確かにそれは言えるかもしれません。優秀な人が多いのは事実でしょう。そういった方の話を伺えるのは有難い事だと思っています。