2010年12月21日火曜日

加齢現象 今昔

昨日の夕食時に婆さんが突然に言った「私の脳は未だ全然問題がないそうよ。」何を言うのかと思って詳しく聞いてみると、物忘れが多いので心配になり、脳のMRIテストを受診したらしい。結果を診断してもらったところ、脳味噌がびっしりと詰まって極めて健康との結果だったらしい。ずっと前に小生も一度受診した事があるので「ありゃ結構高かったろう、確か8千円ぐらいしたのでは?」と聞くと、「その位だったかしら、忘れたわ。」との事。診断結果の割には物忘れが激しいのでは、と言えば喧嘩になるからやめた。きっととぼけているのかもしれない。

なんでも痴呆症の人なんかは脳味噌がすかすかになっているのが一発で分かるらしい。現代では、生まれてくる子の性別は勿論、障害があるなんて事も、母体の診断で簡単に分かるらしい。倫理的には如何なんて声もあるようだが、本音で言えば、生まれた時から業火を背負う人を少なくするのは良いことだと思う。婆さんに「余り本当の事は言わない方が良い。」とまた怒られそうだ。

21世紀に入って早10年が過ぎてしまった。日々の暮らしは何も変わらないが、世の中の変わり方には驚くべきものがある。例えば、一昔前までは「脳梗塞」で倒れたり「癌」告知されたら一巻の終わりみたいに思っていた。最近どうだろう、周辺に持病が「癌」や「脳梗塞」から復帰の友人が大勢居て、手術を受けたり放射線治療をした割には皆結構あっけらかんとしている。胃癌から復帰した友人なんかは流動食は何の問題も無い、とて酒をがんがん飲んでいる。

つい先日も食道癌持ちの友人と酒を酌み交わした。彼は数年前の検査で食道癌が見つかり、内視鏡で切除して短期入院で終わったので、会社でも余り大ぴらにしていないそうだ。その後は1年一度の検査で済ましているらしい。宴席でもむしろ最近掛かった痛風の方を心配して飲食するのだから面白い。こちらはその痛風と前立腺肥大だけでびくびくしているのだから、前立腺癌が発見された暁にあんなに明るく振る舞えるか自信はない。

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