健忘症

師走に入ると隠居の身ではあっても方々から忘年会のお誘いがある。友人から忘れ去られていない事は有難い限りであるが、出来る事であれば昼飯の時間で設定して頂くと、互いに深酒をしないで済むので余計有難い。大きなグループでの集りは夜にならざるを得ないが、小グループでは幹事役もその辺の塩加減を心得て、今年は昼飯のお誘いが多い。12月に入って小春日和が続いているので、連日いそいそと出かけている。

旧友と久し振りに会って他愛のない昔話をするだけだが、現代のご隠居のする事はこの程度の事しかないのだろう。会話の途中に思うのは皆さん記憶力だ。どうも忘れっぽい性質で、こちらの記憶にない事が結構話題に上る。だから面白いし楽しい訳でもある。考えてみると忘れっぽいのは昔からの性癖で、誰かに「鶏と一緒で3歩も歩けばもう忘れるのだろう。」とからかわれた記憶があるが、これは囲碁の先生の言葉だったかな?

今でも何かの必要に迫られて、思い出そうにもどうしても思い出せなくてイラつく事がままある。ここ数年日記や読後感を書き残しているのは、これの予防に役立つかと思っている面もあるが、役だった事は殆ど無いし、むしろ物忘れを促進しているのではとも思えてくる。未だかなり若い頃、新しい本を読み始めて、何処かで聞いたような話だなと思うと、自分の書棚に同じ本が並んでいた事がある。その時はさすがに恥ずかしく、「お父さんやめてよ!」と娘に怒られた事は覚えている。さすがブログの読後感に同じ本は無いだろうと思うが、確認していないので保証の限りではない。

元々物覚えが悪くて物忘れが早いと来ると、人生に少なからぬ不都合が生じたのではとも思うが、凄く損をした記憶もない。考えてみると、人生いろいろな事が起きるが「人の噂」の75日どころではなく、小生の場合、忘年会をする迄もなく、都合の悪い事は1日も早く忘れてしまうよう身体が出来ているようだ。

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