2010年11月11日木曜日

DDTとPTA

今週は横浜でAPECなる国際会議が開かれている。何のためのどんな会議か知らないが、なんでも米国の大統領、中国の首席、ロシアの大統領等のお歴々が週末には大勢横浜に来られるようだ。つい最近に名古屋で開かれたCOP10も国際会議のタイトルみたいだ。TPPは政府が検討を進めるとしている何かの協定のようである。兎に角毎日のニュースの中に横文字が氾濫しているが、これの意味を正確に理解している人間はどのくらいいるのだろう。

我が家では、DDTは消毒薬でPTAは小中学校の父兄会の事を言うと、概ね当たらずとも遠くは無い解釈をしている。しかしJFKと聞いてすぐにアメリカの元大統領の事、と家内が答えられるかどうかは定かでない。小生にしてもそれ以外で知っているのはFDRぐらいだ。彼女に言わせれば、関係無いからどうでもよい事らしい。個人的な好みかもしれないが、現在中国で使用されている漢字のように、文字を簡略化するのは好きになれない。台湾に行くと中国本土と違い漢字が繁体漢字で、日本以上に旧態依然の字に出会うので、同種の民族だなぁと懐かしさを覚える。

勿論名称を短縮するのも如何なものだろう。日本では略称はカジュアルなもので公式に使用するのは非礼とされている筈だ。仙谷由人さんを仲間内が(せんよし)と呼んでいたにしても、それを報道機関が使用する事は先ずあり得ない。しかしアメリカではこれが当たり前でむしろ自然なのかもしれない。だからと言って日本人が有難がって真似するほどの事ではない。長たらしくとも日本語の名前を振って標記したほうが美しいと思う。役人に期待しても仕方がないかもしれないが、記者や作家とか作詞家といった言葉を商売道具とする人の奮起を促したいものである。

ベースボールを野球としたのも名訳だと思う。もう一つ感心したのは国名:「中華人民共和国」の中で、中華という語句は昔から支那にあったらしいが、人民と共和国と言う語句は何れも江戸の末期か明治の日本製らしい。最近の朝日新聞に出ていたそうだ。千数百年の昔、大陸から言語と共に文字がが入って来て以来、我が祖先は固有の言語を確立すべく様々な努力をしてきている。国際化も必要で小学校から英語教育も結構だが、大人はもう少し己の文化を大事にする努力をすべきではないか。

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