2010年10月4日月曜日

高齢者優遇は有難いけれども

インフルエンザのシーズンがやってくる。我が家にも早々と「インフルエンザ予防ワクチン接種のお知らせ」が来た。夫婦共に65歳以上の認定で、それぞれ別に届いている。ご丁寧と言えばそれまでだが、社会保険庁の通知、総務省の国勢調査等、お役所が発送する印刷物は莫大な無駄を含んでいる。豊島区の区報なんぞも定期的に全国紙に折り込まれて配達される。広報活動が無ければ無いで文句を言う奴が出るだろうし、(先週の日記に書いた小生の行動「街路樹についての質問」なんかがいい例だ)無駄を如何に省くかは難しい問題だ。

少し脱線してしまったが、今日指摘したいのは別の事。今日はたまたま2ヵ月に1度の掛かり付けの医者に行く日、そこでインフルエンザ予防接種についての雑談をした。

先ずアドバイスとして、案内が来たからと言って慌てて行かない方が良いでしょう。何故なら、インフルエンザの本格的流行はいつも12月に入ってからで、ワクチンが本当に効いてくるのは、接種後1ヵ月後くらいが目安です。
又、今年のワクチンは2回接種が必要とテレビで言ってましたが、その必要はないでしょう。どうも子供を対象とした場合、一定期間でワクチンの効果(抗体?)が減ってくるのかもしれない、と曖昧な返事。

ここまでは良しとして、次の発言が重かった。曰く「皆さんは確か2千円ちょっとで接種できる筈ですから、必ず摂取してください。本当は働き盛りでお勤めの方に摂取してほしいのですけど、残念ながら公費負担が全く無いので4500円位になります。お年寄りの皆さんに比べると、外出や人と接する機会の多い若い方の方が感染の機会は多い筈です。でも40,50歳代の方にとって5千円近い出費はかなりの負担になるようです。」

因みにこのお医者さんは渋谷駅近くで開業していて、圧倒的にサラリーマン・OLの患者が多い。冬場近くになるといつも待合室に「インフルエンザ予防ワクチンあります」の掲示が出ているが、上記の理由で働き盛りの人はなかなか接種に踏み切らないのだそうだ。自分の事を思い返しても、ワクチン接種をするようになったのはここ3,4年の事かもしれない。学童のワクチン接種についても費用の事が問題になっている。年寄りを大事にして頂くのは有難いが、65歳ともなれば極端な事言えばいつ死んでも仕方がない世代だ。

若い人に公費負担をしてほしい、とはドクターの私欲ではなく尤もな事かもしれない。「先生の仰る通りだと思います、年寄りも長生きすればいいと言うもんじゃありませんね。」と相槌を打ったら、少し言い過ぎたと思ったか「いえ、やはり長生きして頂き、我々若い者をいろいろご指導頂く事が必要です。」と言う事でお互いに笑ってしまった。この先生も小生と10歳とは違わない美人の女医さん。

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