2010年4月12日月曜日

奥多摩ハイキング:鹿倉山


遠くの山頂に白い点が見えます。これに注目してください

10日の土曜日、いつも行く事にしているジムも休館日だったし天気も良さそうだったので、久し振りに奥多摩方面へハイキングに出かける事にした。前日地図を眺めたりインターネットを見たりして行く先を検討。奥多摩の山も大分登ったが未だ行った事のない山も幾つかある。中から名前すら初めて知った「鹿倉山(ししくら)」を選んだ。インターネットにアップされている記録も少なく、評判はイマイチである。山頂からの見晴らしが良くないらしい。こちらは健康のための山歩きだからそんなことは差し支えない、混雑していない事を願って決定した。

奥多摩の難点はアクセスに時間が掛かる事にある。例によって新宿6:44発中央線で出発。「立ち上がれ日本」に触発されたせいでもなかろうが、奥多摩駅には小生同様、取敢えず杖なしで立ち上がってここ迄たどり着いた老人が佃煮にしたい程溢れている。8:35分鴨沢行きの定期バスが臨時を含め3台も同時に発車した。久し振りの天気なので混むかなと心配したが、大部分は奥多摩湖で下車、登山口の深山橋で下車したのは3台のバスから2人だけだった。

登山者が少ないので登山口を探す事から一苦労。進行方向には何も標識が無く(立ち止まって後ろを注意深く見れば見つかったのっだが)、地元の人に教わってやっと9:20に登山を開始。登山口で前を1人歩いていたが、とても杖無しには歩けない急坂なので、ストックを準備している間に見えなくなってしまった。鹿倉山は先ず手前の「大寺山」登山から開始する。この登山道は最初から急なうえに落葉が積もって1歩毎に踝あたりまで埋まるほどである。奥多摩近辺の山には珍しく人が余り来ないらしい。

枯れ葉で道を見失わないように注意しながら急斜面を上り詰めると、狭いやせ尾根がしばらく続く。山頂の目印になっている白い怪しげな塔が見えて最後の登りと思った時、杉の木に巻いてあるリボンが急に赤青黄と3種類出現。赤と黄は危険シグナルと理解し、青の巻き道を選択。これが飛んでも無い間違いで、あっという間に杉林の中に迷い込んでしまった。引き返すのも癪なので、途中蛇穴にでも遭遇すると嫌だなと思いつつも、最後の標高50m程の登りを、杉の間伐材を踏み越えながら四つん這いで這いあがる事になった。時間も20分か30分程はロスしただろう。


標高950m程の山頂には写真でお分かりの通り不思議な建造物がある。地図や標識には「仏舎利塔」と書いてあるが、真っ白い塔の壁に金色の大きな釈迦如来を四方に嵌めこんでいる。塔の中への入口も見当たらないし、本当に単なる塔のようである。別に寺とは何処にも書いていなし、人影も無い。廃れてしまった新興宗教施設の名残なんだろうか?奥多摩の山々から見ると目立つ存在である事だけは確かである。実物を間近に観ても謎が解けないまま鹿倉山へ、ここからは地図には1時間45分と書いてあるが、4.5kmの道のりに標高差が300mちょっとなのでやっとハイキング気分となって歩きやすくなる。


鹿倉山1288mには丁度12時に到着。山頂はさほど広くは無いし、見晴らしは確かに良くない。遠く大菩薩嶺が幽かに望めるくらい。本日の登山者は奥多摩からタクシーを利用して鴨沢口から登ってきた御一行様7名と小生と同じ深山橋から先行して登った1名しかいない。老人7人組は焼酎などを取り出して年甲斐も無く騒いでいたが、やや若い先行のお一人さんは黙って遠くを睨んでいた。こちらもシーと広げ黙然と昼飯。今日はお湯を持ってきたので、握り飯にみそ汁付き、デザートはお決まりのオレンジ。寒くなく暑くなく、最高のハイキング。


休憩をたっぷり取って13時に下山を開始。大寺山で道を間違えた場所に立ち止まり再点検をする。どう考えても、登ってきた人間は巻き道に誘導されると思う。5分以内に一度引き返すべきだったと改めて反省。この先は降っていても灌木林に入ると一面の枯れ落葉に道を失いそうになる。2:45、1時間45分でバス停に着いたのを見ると、最初の登りが相当にきつい事が分かる。これも不人気の一因か?バスが来るまで30分以上、奥多摩湖畔の桜は今が盛りと咲き誇っている。今年2度目の花見を楽しむ。帰宅は6:30、適度に疲れ久し振りのビールも旨かった。

2 件のコメント:

TAK さんのコメント...

豊かな人生ですね。

senkawa爺 さんのコメント...

TAKさん
いつもコメントをありがとうございます。
晩年ですから少しでいいのですが、自分で納得したり幸せを感じる日々を送りたいと思っています。
日記にコメント頂けるだけで幸せです。